海外市況サマリー(12日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 2 2,051.6  + 32.4    シカゴ大豆   2024/ 3  1,224.25  -12.25
NY銀   2024/ 3 2,332.9  + 62.4    シカゴコーン  2024/ 3    447.00  -10.75
NYプラ  2024/ 4   921.1  +  1.5    NY原油   2024/ 2     72.68  + 0.66
NYパラ   2024/ 3   978.50 -  4.50   ドル・円              144.90  - 0.54
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は144円台に下落
 NY為替市場では、この日発表の米生産者物価指数(PPI)を受けてドル売りが強
まり、ドル円は144円台に下落している。12月の米PPIは前日の消費者物価指数
(CPI)と違い、予想を下回った。3カ月連続で低下し、企業レベルでのインフレは
鈍化傾向が続いている。
◎NY貴金属=総じて反発、米英軍のフーシ派空爆や米PPI下落で
 ニューヨーク金、銀は急反発。
 金2月限は急反発。時間外取引では、米英軍がイエメンの親イラン武装組織フーシ派
の軍事拠点に対して空爆を実施したことを受けて堅調となった。欧州時間に入ると、ド
ル安が一服したが、買い戻されて上値を伸ばした。日中取引では、米生産者物価指数
(PPI)の下落を受けて一段高となったが、買い一巡後は利食い売りなどが出て上げ
一服となった。
 銀3月限は米英軍のフーシ派空爆や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムは続落。
 プラチナ4月限は反発。時間外取引では、米英軍のフーシ派空爆や金堅調が支援要因
になったが、中国経済の先行き懸念に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、買い戻さ
れて堅調となった。日中取引では、米生産者物価指数(PPI)の下落を受けて一段高
となったが、買い一巡後は利食い売りなどが出て上げ一服となった。
 パラジウム3月限は米生産者物価指数(PPI)の下落を受けて上昇したが、戻りを
売られて軟調となった。

◎LME=小幅安、中国の景気不安から一時12月半ばの安値まで軟化
 アルミ3カ月物は小反落。2239ドルで小高く取引を開始したが、2245ドルで
上値を抑えられた後、マイナスサイドに軟化。中国の景気き不安からリスク回避の動き
が根強く、昨年12月15日以来の安値となる2206ドルまで軟化したが、2200
ドルの節目が支持線となり、下値堅く推移した。
 銅3カ月物は小幅続落。8386ドルで反発して寄り付いた後、8448ドルまで上
げ幅を拡大した。しかし前日の高値8460ドルが抵抗線となり、上げ幅を削り、マイ
ナスサイドに軟化。昨年12月の中国の消費者物価指数(CPI)、生産社物価指数
(PPI)とも前年比で低下状態が続き、景気が回復していないことを裏付ける数字と
なったことが警戒された。8292,50ドルまで軟化し、昨年12月13日以来の安
値をつけたが、安値拾いの買いもあり、下値を切り上げたが、戻り売り圧力が強く、小
幅安で引けた。12月の米生産社物価指数(PPI)が前月比で低下し、米国の早期利
下げ観測が強まったことが下支え要因となった。
◎NY原油=続伸、米英軍のフーシ派空爆で
 ニューヨーク原油は続伸。
 米英軍がイエメンの親イラン武装組織フーシ派の軍事拠点に対して空爆を実施したこ
とを受けて買い優勢となった。一方、米生産者物価指数(PPI)が予想外に下落し、
米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが強いが、株安に振れたことを受けて上げ
一服となった。
 改質ガソリンは原油高につれ高となったが、ヒーティングオイル期近は利食い売りが
出て上げ一服となった。

◎シカゴ大豆・コーン=期近から下落、需給緩和見通しの月例需給報告受け
 大豆は期近から下落。
 米農務省(USDA)発表の月例需給報告において、ブラジルの生産量予測が下方修
正されながらも事前予想を上回る一方、アルゼンチンの生産量予測が引き上げられたこ
とが弱材料視された。また、米国の23/24年度期末在庫率の引き上げも弱気材料視
されるなか転売が膨らみ期近限月は2ケタの下げ幅を記録した。

 コーンは軒並み続落。
 米農務省(USDA)発表の月例需給報告で示された23/24年度のコーン期末在
庫量が2018年以来の高水準となったことが嫌気されて売り優勢となった。3月限は
一代安値を更新。
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