シカゴ大豆市況=期近から急落、予想以上の伯生産量予測などで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/01   1,239.75    1,240.25    1,230.50     1,205.75      -25.50
   2024/03   1,237.00    1,246.75    1,203.00     1,224.25      -12.25
   2024/05   1,248.75    1,258.25    1,215.50     1,235.75      -12.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        456,307        203,726         668,267   (- 2,874)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省発表の米国需給報告(1月12日発表:カッコ内は前月見通し)
 2022/23年度
 作付面積: 8750万エーカー  ( 8750万エーカー)
 単収  :    49.6Bu  (    49.6Bu)
 期初在庫: 2億7400万Bu  ( 2億7400万Bu)
 生産  :42億7000万Bu  (42億7000万Bu)
 輸入      2500万Bu  (   2500万Bu)
 供給合計:45億6900万Bu  (45億6900万Bu)
 圧砕  :22億1200万Bu  (22億1200万Bu)
 輸出  :19億9200万Bu  (19億9200万Bu)
 需要合計:43億0500万Bu  (43億0100万Bu)
 期末在庫: 2億6400万Bu  ( 2億6800万Bu)
 在庫率 :     6.1%   (      6.2%)
 2023/24年度
 作付面積: 8360万エーカー  ( 8360万エーカー)
 単収  :    50.6Bu  (    49.9Bu)
 期初在庫: 2億6400万Bu  ( 2億6800万Bu)
 生産  :41億6500万Bu  (41億2900万Bu)
 輸入      3000万Bu  (   3000万Bu)
 供給合計:44億5900万Bu  (44億2800万Bu)
 圧砕  :23億0000万Bu  (23億0000万Bu)
 輸出  :17億5500万Bu  (17億5500万Bu)
 需要合計:41億7900万Bu  (41億8200万Bu)
 期末在庫: 2億8000万Bu  ( 2億4500万Bu)
 在庫率 :      6.7%  (      5.9%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(1月17日−1月21日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る。
(11日付。12日付は日本時間午前6時現在、未発表。)
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 大豆は期近から下落。終値の前営業日比はこの日納会の当限1月限が25.50セン
ト安を記録。それ以外は12.25セント〜0.50セント安。期近3限月の終値は
12.25セント安の1224.25セント。
 米農務省(USDA)発表の月例需給報告において、ブラジルの生産量予測が下方修
正されながらも事前予想を上回る一方、アルゼンチンの生産量予測が引き上げられたこ
とが弱材料視された。また、米国の23/24年度期末在庫率の引き上げも弱気材料視
されるなか転売が膨らみ期近限月は2ケタの下げ幅を記録した。
 3月限は1237セントで取引を開始した後はシカゴの時間帯を迎えるまで概ね
1240〜1244セントのレンジ内で高下。シカゴの時間帯序盤に1246.75セ
ントの高値を付けたが、その後のUSDA月例需給報告や四半期在庫を受けて急速に軟
化し一時は昨年6月上旬以来となる1203セントまで軟化。売り警戒から安値を離れ
たが、終値ベースでも昨年6月12日以来の低水準にとどまった。
 米農務省(USDA)月例需給報告は22/23年度は需要予測が400万Bu引き
上げられたため、期末在庫率予測は0.1%引き下げられた6.1%となった。一方、
23/24年度はイールドの引き上げに伴い生産量予測が3600万Bu引き上げられ
た。需要項目は前月と同量に据え置かれたが、供給項目の上方修正を受け、期末在庫率
予測は前月の5.9%から6.7%に引き上げられた。
 23/24年度のブラジルの大豆生産量予測は前月時点の1億6100万トンから
1億5700万トンに引き下げられたが、一方のアルゼンチンの生産量予測は前月予測
の4800万トンから5000万トンに引き上げられた。
*米農務省発表の穀物四半期在庫(12月1日現在)
 大豆:29億9994万9000Bu(事前予想:29億8200万Bu)
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 14日は散発的な降雨が発生し、結実期を迎えている大豆や生育中の穀物にとっての
慈雨となるだろう。サンパウロ州などの乾燥が警戒される地域でも十分な量の雨量を伴
う降雨が見込まれる。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 ブラジル中部では週末にかけて散発的な降雨が続くが雨量は減少するもよう。14日
の週も引き続き降雨が見込まれるが局地的なものにとどまるため、地域によっては大豆
の成熟やサフリーニャコーンの生育にとっての土壌水分の乾燥懸念が強まる可能性があ
る。

<アルゼンチン南北産地>
 広い範囲で降雨が発生したが、北部での雨量が多くなり生育中のコーン及び大豆にと
っての慈雨となった。少なくとも来週半ばまでは降雨が続く見通しで、生育環境は良好
を維持する見込み。来週後半以降の天気の見通しは不透明ながら、広い範囲で土壌水分
は適度な量を保ち、生育にとって良好な状態を維持している。
 米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 ネブラスカ州では再び大雪となった。寒気が流れ込み寒波となっているが、この冷え
込みは少なくとも15日の週いっぱい続く見込み。14日には新たな低気圧が広がる見
込みで、15日にかけて降雪または氷雨となるもよう。
 大豆製品は、共に急落となった大豆の軟調な足取りに追随した。大豆粕の期近3月限
は前日比0.10ドルの362.1ドルで終了。前日比で10.10ドル安を記録した
当限1月限はこの日、納会を迎えた。
今日の材料
・14日は散発的な降雨が発生。結実期を迎えている大豆や生育中の穀物に
 とっての慈雨。
・地域によっては大豆の成熟やサフリーニャコーンの生育にとっての土壌水分の乾燥
 懸念が強まる可能性あり。
・アルゼンチン産地では来週半ばまでは降雨が続く見通しで、生育環境は良好を維持
 する見込み。
・23/24年度の米期末在庫率予測は5.9%から6.7%に引き上げられる。
・23/24年度のブラジルの大豆生産量予測は前月時点の1億6100万トンから
 1億5700万トンに引き下げられる。
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