[今日の視点]貴金属=金は円安で買い優勢、プラチナは現物安で売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が買い優勢、プラチナは売り優勢で寄り付く見通し。金はドル建て現物
相場が前日の東京時間の午前3時15分時点と同水準の2029ドル台で推移も円相場
が1ドル=148.30円台に小幅安から小高く取引を開始予想。プラチナはニューヨ
ーク小幅高もドル建て現物価格は902ドル台に反落から売り優勢。148.30円台
の円安が下支え要因。銀はまばらな商いで玉の出方次第の展開。パラジウムは出来ず。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は0.24ドル安の
2029.45ドル、銀が10.0セント高の2245セント、プラチナが3.542
ドル安の902.36ドル、パラジウムは4.11ドル高の949.23ドル。
 午前8時5分現在のドル・円相場は1ドル=148.32/34円で、前営業日の
大引け時点から0.21円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が9674円前後、銀は106.3円前後、プラチナは
4319円前後、パラジウムは4500円前後。
【JPX金先限は9660円が支持線に下値堅く推移か】
 金はきのうの海外市場では、アジアから欧州時間にかけて買い優勢。ユーロドルが堅
調に推移したことに支援された。ニューヨーク時間での取引開始後、ユーロドルは下げ
に転じたが。金は下値堅く推移した。2月限から4月限への限月移行が進み、買い戻し
が先行しやすい環境だった。主要な米経済指標の発表がなく、2月限の玉整理が進ん
だ。ニューヨーク金の引け後、ドル建て現物相場はユーロドルの反発から買い優勢とな
り、一時、2030ドル台を回復した。
 JPX金先限は夜間取引の序盤に9612円まで押し目を形成したが、ニューヨーク
時間の取引開始前に持ち直した。ニューヨーク金の取引終了後に現物相場の上昇から
9685円まで上昇。日中取引は9660円が支持線になり、下値堅く推移か。
 銀はきのうの海外市場では、ニューヨーク銀3月限が2200セントが支持線とな
り、下値の堅さが確認され、買い優勢となった。
【JPXプラチナ先限は4310円割れは買い拾われる動きか】
 プラチナはきのうの海外市場では、期近4月限が900ドルが支持線となり、下値の
堅さが確認され、買い優勢。23日の午後のアジア時間のドル建て現物相場の上昇が反
発がきっかけとなった。中国株が堅調に推移し、同国の景気不安が幾分、和らいだこと
で買い安心感が台頭も大幅高にはならず。
 JPXプラチナは先限が夜間取引の中盤に4338円まで上昇。その後、上げ幅を縮
小したが、4301円で買い支えられた。4300円の節目接近で買いが喚起された動
きだった。23日のプラチナ標準の取組高は増加。今日の日中取引は4310円割れは
買い拾われる展開か。

<今日の予定>
◆ ニュージーランド ◆
【経済】06:45 消費者物価指数 2023年10-12月期(NZ統計局)
◆ オーストラリア ◆
【経済】08:30 景気先行指数 2023年12月(WESTPAC)
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 貿易収支 2023年12月速報(財務省)
【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 製造業購買担当者景況指数 2024年1月速報(Markit)
【経済】18:00 サービス業購買担当者景況指数 2024年1月速報(Markit)
【経済】18:00 購買担当者総合景況指数 2024年1月速報(Markit)
◆ 南アフリカ ◆
【経済】17:00 消費者物価指数 2023年12月(南アフリカ統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【工業】1/25 00:30 週間石油統計(EIA)
◆ カナダ ◆
【経済】23:45 政策金利発表(カナダ銀行)
MINKABU PRESS 森 成俊

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