NYプラチナ市況=続伸、ドル安や中国の預金準備率引き下げで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   908.5      922.1       906.6       914.9    +  9.4
         (24/ 7)   919.0      930.4       915.4       923.7    +  9.4
 パラジウム  (24/ 3)   952.50     979.50      944.50      973.70   + 26.90
         (24/ 6)   962.00     983.50      962.00      980.50   + 27.40
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          16,624         19,339        79,394       (+  1,002)
 パラジウム          4,043          3,258        22,317       (+     39)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,806.39  -  99.06
     23日  148.37/39   1.0850/52   ・ナスダック         15,481.92  +  55.98
     24日  147.60/62   1.0879/81   ・10年米国債利回り      4.18  +   0.04
・NY原油  (24/ 3)   75.09 + 0.72  ・SPDR保有金残高    858.93      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比は、プラチナが9.4〜9.7ドル高、
中心限月の4月限が9.4ドル高、パラジウムが26.90〜28.20ドル高、中心
限月の3月限は26.90ドル高。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、米国債の利回り低下によるドル安を受けて
買い優勢となった。欧州時間に入ると、ドル安や中国の預金準備率引き下げを受けて堅
調となった。日中取引では、米総合購買担当者景気指数(PMI)の上昇を受けて上げ
一服となった。
 パラジウム3月限はドル安を受けて買い優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を906.6〜920.5ドルのレンジで推移し、前日
比10.7ドル高の916.2ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、米国債の利回
り低下によるドル安を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ドル安や中国の預
金準備率引き下げを受けて堅調となった。
 日中取引は、買い戻されて922.1ドルまで上昇した。その後は、米総合購買担当
者景気指数(PMI)の上昇を受けて上げ一服となった。押し目を買われる場面も見ら
れたが、序盤の安値を割り込むと、908.7ドルまで下落した。
 ドル安や中国の預金準備率引き下げが支援要因になった。ただ米総合購買担当者景気
指数(PMI)の上昇を受けて米国債の利回りが上昇すると、上げ一服となった。CM
Eのフェドウォッチでは、米連邦準備理事会(FRB)の3月利下げ確率は38.6%
(前日46.2%)に低下した。
 パラジウム3月限は、時間外取引を944.50〜974.00ドルのレンジで推移
し、前日比17.20ドル高の964.00ドルとなった。3月限は高寄りしたのち、
米国債の利回り低下によるドル安を受けて買い優勢となった。
 日中取引は、買い戻されて979.50ドルまで上昇した。その後は、米総合購買担
当者景気指数(PMI)の上昇を受けて上げ一服となったが、958.00ドルで押し
目を買われた。
 23日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万3661
オンス、パラジウムは変わらずの5万3262オンス。
今日の材料
・中国人民銀行(中央銀行)が、脆弱な景気回復を後押しするため2月5日から預金準
備率を0.5%ポイント引き下げると発表した。
・1月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.9とな
り、昨年12月の47.6から上昇した。市場予想の48.0には届かなかった。景況
拡大・悪化の分かれ目となる50を8カ月連続で下回った。
・1月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.5となり、7カ月ぶ
りの高水準に達した。昨年12月の52.1から上昇し、市場予想の52.2も上回っ
た。
・ドイツ連邦銀行(中央銀行)は、中国が経済危機に陥った場合にドイツの経済成長率
は1.5%程度低下し、銀行も打撃を受ける可能性が高いとの試算を発表した。
・1月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.3と12月の50.9か
ら上昇し、昨年6月以来の高水準となった。サービス業と製造業の両指数が上昇した。
・カナダ銀行(BOC)は、政策金利である翌日物金利の誘導目標を5.0%に据え置
いた。基調インフレは依然懸念材料としつつも、今後の焦点は追加利上げの必要性では
なく、利下げ開始時期にシフトしつつあるとした。
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