NYプラチナ市況=反発、予想以下の全米雇用報告などが支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   933.5      944.0       925.0       932.6    +  0.9
         (24/ 7)   940.8      951.2       933.8       940.4    +  0.7
 パラジウム  (24/ 3)   980.50    1000.00      971.00      996.80   + 17.30
         (24/ 6)   988.00    1004.00      987.00     1003.00   + 17.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          19,082         21,460        74,321       (-  2,191)
 パラジウム          3,118          3,370        23,667       (+    406)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,150.30  - 317.01
     30日  147.60/62   1.0844/46   ・ナスダック         15,164.01  - 345.89
     31日  147.16/18   1.0807/09   ・10年米国債利回り      3.99  -   0.05
・NY原油  (24/ 3)   75.85 - 1.97  ・SPDR保有金残高    852.88  -   2.01
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比は、プラチナが0.1〜1.1ドル高、
中心限月の4月限が0.9ドル高、パラジウムが14.90〜17.30ドル高、中心
限月の3月限は17.30ドル高。
 プラチナ4月限は小反発。時間外取引では、ドル高に上値を抑えられたが、押し目は
買われて堅調となった。日中取引では、予想以下の全米雇用報告などを受けて買い優勢
となったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を控えて利食い売りなどが出て
上げ一服となった。
 パラジウム3月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を928.0〜935.2ドルのレンジで推移し、前日
比0.2ドル高の931.9ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、ドル高に上値を
抑えられたが、押し目は買われて堅調となった。
 日中取引は、予想以下の全米雇用報告などを受けて買い優勢となり、12日以来の高
値944.0ドルを付けた。その後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を控
えて利食い売りなどが出て上げ一服となった。米FOMC声明発表後は925.0ドル
まで下落した。
 1月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は10万7000人増加した。市場
予想の14万5000人増を大幅に下回った。一方、米連邦公開市場委員会(FOM
C)では金利据え置きが決定された。利下げにオープンな姿勢が示されたが、声明では
利下げを急いでいないことが示唆された。
 パラジウム3月限は、時間外取引を974.50〜989.50ドルのレンジで推移
し、前日比3.50ドル高の983.00ドルとなった。3月限は高寄りしたのち、ド
ル高に上値を抑えられたが、押し目は買われて堅調となった。
 日中取引は、戻りを売られると、時間外取引の安値を割り込み、971.00ドルま
で下落した。その後はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い戻されると、時間外取引
の高値を突破し、12日以来の高値1000.00ドルを付けた。買い一巡後は利食い
売りなどが出て982.50ドルまで下落したが、買い戻されて下げ一服となった。米
連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表後は981.0ドルまで下落した。
 30日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの21万3566
オンス、パラジウムは変わらずの5万3262オンス。
今日の材料
・1月の独失業者数(季節調整済み)は前月比2000人減の269万4000人と、
予想に反して減少した。
・欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、ユーロ圏のインフレ率と成長率は欧
州中央銀行(ECB)が昨年12月に発表した予測を下回る可能性があるとの見方を示
した。
・1月の独消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で
前年同月比3.1%上昇し、伸び率は昨年12月の3.8%から鈍化した。エネルギー
価格の低下を受け、今年1月の上昇率は市場予想の3.2%をやや下回った。
・1月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は10万7000人増加した。市場
予想(14万5000人増)を大幅に下回った。
・第4四半期の米雇用コスト指数(ECI)は前期比0.9%上昇し、伸びは前四半期
の1.1%上昇から鈍化し、2021年第2四半期以来の小幅な伸びとなった。市場予
想の1.0%上昇も下回った。
・米財務省は四半期定例入札の詳細で、2─4月に行われる中長期債の入札規模を増額
すると発表した。
・米連邦公開市場委員会(FOMC)は、主要政策金利を据え置くことを決定した。金
利据え置きは4会合連続。また金利引き下げにオープンな姿勢を示唆した一方、必ずし
も直ちに利下げが必要なわけではないとの認識も示した。
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