今年のユーロドル、1.05-1.11ドルの狭いレンジに留まる見通し=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのNY為替市場はこの日の米雇用統計が想定外に強い内容となったことで、ドル高が強まっており、ユーロドルは1.07ドル台に下落している。きょうの下げで200日線を再び下抜け、100日線に顔合わせししている。ただ、1.07ドル台に入ると買い圧力も強まるようだ。

 今年のユーロドルは1.05-1.11ドルの狭いレンジに留まる可能性が高いとの指摘が出ている。FRBよりもECBの利下げのほうが若干拡大し、ユーロ圏の成長が米国よりも大幅に低い見通しを割り引いていても、最近のユーロドルはレンジ内に留まっている。ユーロドルを本格的に揺るがすのであれば、予想が大きく変化する必要があるという。

 なお、ECB理事のナーゲル独連銀総裁のインタビューが伝わっていたが、「物価見通しはまだ十分に明確ではなく、利下げは時期尚早だ」との見解を示していた。

 ナーゲル総裁は「われわれが実施した利上げはいまのところ適量だ。しかし、医療と同様に金融政策においても、患者を注意深く見守ることが重要であり、投与量を早急に減らして、これまで行ってきたことを損ねてはならない。それが課題だ」と述べていた。

EUR/USD 1.0787 EUR/JPY 160.23 EUR/GBP 0.8546

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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