【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが下落。プラチナはニューヨーク安を受け て売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の底堅い値動きや円安が下支えに なった。パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時4分現在の前営業日比は、プラチナが99〜42円安、プラチナミニが 94.0〜44.5円安、プラチナスポットが107円安、パラジウムが出来ず。 午前11時4分現在の出来高は、プラチナが1万7680枚、プラチナミニが 1407枚、プラチナスポットが1万3204枚、パラジウムが0枚。 【NYプラチナは中国経済の先行き懸念やドル安一服が圧迫】 プラチナは中国経済の先行き懸念やドル安一服が圧迫要因となった。中国の株式市場 が混乱する中、中国証券監督管理委員会(証監会)の易会満主席を交代させる人事を決 定した。交代する呉清氏は銀行業界のベテランで、2000年代半ばにトレーダーに対 する締め付けを主導したことから「ブローカー殺し」の異名を取る。一方、欧米の金融 当局者が利下げに対する慎重な姿勢を示すと、米国債の利回り上昇が再開し、ドル安が 一服した。 パラジウムは2018年8月以来の安値892.00ドルを付けた。米連邦準備理事 会(FRB)の利下げ観測後退によるドル高が圧迫要因になった。自動車販売で電気自 動車(EV)の比率が上昇していることもパラジウムの下げ要因である。ただJPXパ ラジウム先物の取組高は0枚で取引されていない。 1月の中国の消費者物価指数は前年比0.8%低下した。前月は0.3%低下、事前 予想は0.5%低下。生産者物価指数は同2.5%低下した。前月は2.7%低下、事 前予想は2.6%低下。 プラチナ先限は夜間取引で4253円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因にな った。円相場は1ドル=148円台前半の円安に振れた。日本銀行の内田真一副総裁 は、「マイナス金利解除後でもどんどん利上げするパスは考えにくい」と述べた。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、上げ一服。朝方の882.48ドルから、ドル安を 受けて886ドル台まで上昇したのち、上げ一服となった。 午前11時現在、プラチナは882.80ドル、パラジウムが895.43ドルで推 移。前営業日の大引け時点はプラチナが903.91ドル、パラジウムが943.88 ドル。 MINKABU PRESS
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