プラチナ市況=プラチナは下落、ドル建て現物価格の低迷で軟調

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2024/02          2024/12    ドル建て現物価格 15:15 現在
金          9,705    +31     9,714   +40  : 2,032.43   - 1.17
銀          102.3    0.0     106.3   0.0  : 2,229.00   + 4.00
プラチナ     4,250    -75     4,275   -39  :   883.68   -20.23
パラジウム   4,400   -200     4,400  -200  :   894.01   -49.87
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    148.64   +0.67  ユーロ・ドル相場   1.0782  +0.0019
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが下落。プラチナはニューヨーク安を受け
て売り優勢で始まった。その後は、1ドル=148円台前半の円安が下支えになったも
のの、先限は正午前に44円安で推移。午後になり、148円台後半の円安で幾分、下
げ幅を縮小したが、ドル建て現物価格の低迷で軟調に推移し、39円安で引けた。
 パラジウムの商いは成立しなかった。帳入値は全限月が200円安。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが75〜39円安、プラチナスポットが75
円安、パラジウムが200円安。
 推定出来高は、プラチナが1万9526枚、プラチナミニが1587枚、プラチナス
ポットが1万4330枚、パラジウムが0枚。
【プラチナは軟調推移も安値を買い拾う動きも増加か】
 プラチナ先限は夜間取引の後半に4253円まで下げ幅を拡大し、先月26日以来の
安値をつけた。午前11時過ぎ、引け前に2度、4277円まで戻したが、軟調に推移
した。
 出来高(標準)は前日と比べ2番以上の増加となった。スポット(限月先物)は6倍
以上の増加となり、異常な増え方となった。
 チャートは三角ペナント形成から上値が切り下がるチャートに転換。チャートは弱気
感が拡大したが、出来高の増加を考慮すると、安値を買い拾う動きもかなり増加したも
よう。取組高の増減を確認したい。
 プラチナは金に対して逆行安。7日のニューヨークプラチナは期近4月限が900ド
ルを大きく割り込み、886.9ドルで引けた。ドル建て現物価格は880ドル台前半
で低迷し、900ドル割れのまま、10日から中国の春節入りしそうな気配。地政学的
リスク、ドルの先行き不透明感から金を買う動きが根強い反面、産業用需要の多いプラ
チナはリスク回避もようだ。
【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は上げ一服。朝方の882.48ドルから、ドル安を
受けて886ドル台まで上昇したのち、上げ一服となった。午後は3度り、880ドル
割れ場面があったが、買い拾われ、880ドル台に戻した。
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