[2月12日からの1週間の展望]
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週間高低(カッコ内は日付) 2月5日〜2月9日
始 値 高 値 安 値 終 値 前週末比
<東 京> 先限 37,570 37,750(6) 37,200 (7) 37,300 - 270
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<シカゴ>9日終値 前週末比 |<週間統計データ> (2月1日まで)
24/3 429.00 -13,75 |週間輸出検証高: 62万4,295トン
24/5 441.50 -12.00 |週間輸出成約高:121万9,300トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 149.39円 前週末比 2.99円の円安
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【前週のレビュー】とうもろこしはテクニカルが強気もファンダメンタルズの買い材
料不足。今月2日の安値3万7220円が支持線。シカゴは安値圏で低迷、需給報告で
新たな方向性を示す可能性ありとした。
【とうもろこし先限は円安に支援され3万7000円台維持】
とうもろこし先限は上値は重いながらも3万7000円割れはなく、堅調に推移し
た。シカゴコーンは主要限月の期近3、5月限が一代安値を更新する下落も1ドル=
149円台前半まで円安が進行したことに支援された。ただ積極的な買いはなく、閑散
に売りなし商状のなか、3万7300円で9日の取引を終えた。横ばい状態の25日移
動平均線(3万7110円)が支持線。一方、6日の高値3万7750円が抵抗線。3
万7000円から3万7700円のレンジでもみあう展開か。ただし3万7000円割
れとなると、下げ足を速めるリスクあり。
15日に24年3月限が納会を迎えることもあり、13日からの取引も閑散商いが続
きそうだ。取組高は減少傾向にあり、先物市場としての機能が低下している。4月から
の天候相場入りを前に出来高、取組高が増加し、流動性が改善しないと天候相場入りす
る4月以降も新規売買は手控えられる不安あり。
【シカゴコーンは需給緩和観測で安値更新、底入れの判断は時期尚早】
シカゴコーンは需給緩和観測から軟調な展開を強いられた。期近3月限は8日の取引
で、429.75セントまで下落し、一代安値を更新。下値を切り上げ、433.25
セントで引けたが、まだ底入れと判断するのは時期尚早であろう。大幅な売り越し姿勢
をとっている投機家は売り姿勢をさらに強めたもよう。
8日に米農務省(USDA)が発表した月例需給報告で米国産コーンの23/24年
度の期末在庫率は14.9%となり、前月の14.8%から0.1%の上方修正となっ
た。需給緩和はある程度、織り込み済みながらも改めて潤沢な在庫が弱材料視された。
世界コーン需給見通しでアルゼンチン産コーンの生産は、5500万トンと前月から据
え置き、ブラジル産は1億2400万トンとなり、前月の1億2700トンから下方修
正されたが、シカゴコーンがプラスサイドに反転して引けるほどの材料にはならなかっ
た。
需給報告の発表が終わり、次の注目イベントは15、16日に米国のバージニア州で
開催される「農業アウトルックフォーラム2024」となる。今年の米国産コーン、大
豆などの穀物の作付け予想面積、価格見通しが発表される。
【当面の予定(イベント・経済統計)】
12日 ●振替休日、中国・香港(春節)
米財政収支 2024年1月(財務省)
米週間穀物輸出検証高(USDA)
13日 ●中国・香港(春節)
企業物価指数 2024年1月(日本銀行)
英雇用統計 2024年1月(国立統計局)
独景況感指数 2024年2月(ZEW)
米消費者物価指数 2024年1月(労働省)
14日 ●中国(春節)
英消費者物価指数 2024年1月(国立統計局)
ユーロ圏国内総生産 2023年10-12月期改定(EUROSTAT)
ユーロ圏鉱工業生産 2023年12月(EUROSTAT)
15日 ●中国(春節)
国内総生産 2023年10-12月期1次速報 (内閣府)
英国内総生産 速報値 2023年10-12月期(国立統計局)
英鉱工業生産指数 2023年12月(国立統計局)
ユーロ圏貿易収支 2023年12月(EUROSTAT)
米小売売上高 2024年1月(商務省)
米新規失業保険申請件数(労働省)
米輸出入物価指数 2024年1月(労働省)
米鉱工業生産・設備稼働率 2024年1月(FRB)
米企業在庫 2023年12月(商務省)
対米証券投資 2023年12月(財務省)
米週間穀物輸出成約高(USDA)
農業アウトルックフォーラム(USDA)16日まで開催
16日 ●中国(春節)
英小売売上高 2024年1月(国立統計局)
米住宅着工・許可件数 2024年1月(商務省)
米生産者物価指数 2024年1月(労働省)
米消費者信頼感指数 2024年2月速報値(ミシガン大)
建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS
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