金・銀午前=金は大幅続落、米利下げ観測後退を受けたNY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は大幅続落。銀は商い不成立。金はニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。
その後は、ドル建て現物相場の軟調を受け円安が下支えになりながらも戻りの鈍い足取
りを展開。
 午前11時13分現在の前営業日比は、金標準が71〜62円安、金ミニが77.5
〜68.0円安、ゴールドスポットが37円安。
 午前11時4分現在の出来高は、金が3万4292枚、金ミニが7653枚、ゴール
ドスポットが1万5051枚。
【強気なCPIを受けた利下げ観測後退とドル高がNY金の重石に】
 13日に米労働省が発表した1月消費者物価指数(CPI)総合の前年同月比は事前
予想の+2.9%を上回る+3.1%となったうえ、エネルギーと食料を除いたコア
CPIの前年同月比も+3.9%と事前予想の+3.7%を上回った。さらに主に賃金
で構成されているため、雇用情勢により近い指標として注目される住居費を除いたサー
ビス業であるスーパーコアの前月比は+0.8%と大きく上昇しており、タイト感が残
る米雇用情勢が賃金を押し上げ、これが物価を下支えする要因になっている様子を窺わ
せている。
 高インフレが沈静化に向かう方向性に変化はないながらも、FRBが目標とする2%
達成までにはまだ長い道のりが残されていることが示されたことが利下げ観測に冷や水
を浴びせかけた形となっている。
 金先限は夜間取引で9638円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になった。
日中取引では夜間とNY安を受けて9633円まで値を落としたが、売り警戒から買い
戻されていったん9650円台まで戻した。円相場は1ドル=150円台半ばの円安で
推移。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、安もちあい。きのうの海外市場では、1月の米消費者物価
指数(CPI)が予想以上の強い数字となったことでドル高を背景に軟化し、2000
ドル割れとなり、1990ドル近くまで下落。アジア市場では、ドル堅調で1990ド
ル台前半で低迷を余儀なくされている。
 午前11時現在、1992.65ドルドルで推移。銀は2204セントで推移。前営
業日の大引け時点は金が2021.31ドル、銀が2276セント。

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