［本日の見通し］石油＝上昇、米利下げ開始時期を探る局面が続く

　原油の２０２４年７月限は４ケタ高。ただ、夜間取引の段階で上げは一服している。
　ボスティック米アトランタ連銀総裁の発言が伝わっている。「米連邦準備制度理事会
（ＦＲＢ）は現状で利下げを急いでいない」、「ＦＲＢはまもなく利下げを検討する可
能性」、「市場の見通しよりもインフレ率は穏やかに鈍化する可能性がある」などと述
べた。今週発表された１月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）はインフレ率の高止まりを示
唆していたが、発言内容のタカ派傾斜は限定的だ。米金融当局者が利上げ開始が妥当で
あるといつ判断するのか不明だが、金融緩和開始の時期を探る局面が続いている。今晩
はバーキン米リッチモンド連銀総裁やバーＦＲＢ副議長も発言する予定。
　時間外取引でニューヨーク原油３月限は前日比０．０５ドル高の７８．０８ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは７８．０６〜７８．２４ドル。
　原油７月限の予想レンジは７万２７００円から７万３７００円、ガソリン先限は８万
０５００円から８万１５００円、灯油先限は８万２０００円から８万３０００円。
MINKABU PRESS

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