金・銀午前=総じて上昇、NY高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金、銀は総じて上昇。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、
円安やドル建て現物相場の下げ一服を受けて堅調となった。銀は当限が下落したが、先
限はニューヨーク高を受けて上昇した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が56〜58円高、金ミニが37.0〜
56.0円高、ゴールドスポットが84円高、銀が5.6円安〜2.1円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万7769枚、金ミニが2911枚、ゴール
ドスポットが2815枚、銀が16枚。
【NY金は米小売売上高の減少などが支援】
 金は米小売売上高の減少などが支援要因になった。1月の米小売売上高は前月比
0.8%減となった。自動車やガソリンの売り上げが減少する中、マイナスに転じ、昨
年3月以来10か月ぶりの大幅な落ち込みとなった。市場予想は0.1%減だった。ま
た1月の米鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が前月比0.5%低下した。エコノミ
スト予想は横ばい。FRBは厳しい冬季の天候が影響したとしている。鉱工業生産指数
は0.1%低下。前月は横ばいだった。一方、米新規失業保険申請件数は8000件減
の21万2000件となった。市場予想は22万件だった。2月のニューヨーク連銀製
造業景気指数やフィラデルフィア連銀景況指数は改善しており、米経済指標はまちまち
の内容となった。
 金先限は9682円まで上昇した。ニューヨーク高や円安が支援要因になった。円相
場は1ドル=150円台前半の円安に振れた。が一服した。米アトランタ地区連銀のボ
スティック総裁は、米連邦準備理事会(FRB)はインフレ圧力後退で大きく前進した
が、リスクは依然存在し、自身はまだ利下げを求める準備ができていないとの認識を示
した。銀先限は108.4円に上昇した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、下げ一服。きのうの海外市場では、米小売売上高の減少な
どを受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の2004.07ドルから、ドル
高を受けて下落したが、押し目は買われた。
 午前11時現在、2005.30ドルで推移。銀は2297セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が1992.65ドル、銀が2245セント。

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