プラチナ市況=プラチナは反落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2024/02          2024/12    ドル建て現物価格 15:15 現在
金          9,823    +27     9,805   +19  : 2,029.95    +0.29
銀          115.0    0.0     112.0   0.0  : 2,294.00   -17.00
プラチナ     4,371    +14     4,313   -51  :   888.20   -17.30
パラジウム   4,700      0     4,700     0  :   956.98   -27.97
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    150.27   +0.26  ユーロ・ドル相場   1.0836  +0.0025
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反落。プラチナはニューヨーク安を受け
て売り優勢で始まったのち、ドル建て現物相場の下げ一服が下支えになったが、円安が
一服すると、戻りを売られた。午後に入ると、ドル建て現物相場が堅調となったが、円
安一服を受けて戻りを売られた。パラジウムの商いは成立しなかった。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが70円安〜14円高、プラチナスポットが
64円安、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが1万7250枚、プラチナミニが1240枚、プラチナス
ポットが6660枚、パラジウムが0枚。
【プラチナはドル安も景気減速懸念が上値を抑える要因】
 プラチナ先限は夜間取引で4300円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因にな
った。円相場は1ドル=150円台前半の円安に振れた。米国債の利回り上昇を受けて
円安となったが、植田日銀総裁が「デフレでなくインフレの状態」と述べると、円安が
一服した。
 プラチナは景気減速懸念や米国債の利回り上昇が圧迫要因になった。ドイツ政府が今
年の経済成長率見通しを大幅に下方修正した。欧州中央銀行(ECB)の早期利下げ観
測が後退しており、景気減速懸念が残っている。また中国では株安対策で売り規制が強
化された。ただ投資家が求める刺激策は発表されず、先行き懸念が残っている。一方、
米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて米国債の利回りが上昇した。た
だ米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録発表後はドル高が一服しており、6月の利
下げ開始を織り込んでいる。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。朝方の883.90ドルから、ドル安を受け
て堅調となった。午後に入ると、889ドル台まで上昇した。
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