NY原油市況=反発、西側のウクライナ戦争への直接介入を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/04     76.40       78.03       75.84       77.58        + 1.09
  2024/05     76.04       77.55       75.50       77.09        + 1.01
  2024/06     75.61       77.04       75.10       76.59        + 0.97
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
    422,348              761,602             1,650,842    ( + 7,133)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/03     276.27    + 7.30
                            2024/04     270.73    + 6.62
         改質ガソリン       2024/03     230.56    + 2.89
                            2024/04     255.72    + 4.79
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は反発。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.01〜
1.09ドル高。その他の限月は0.03〜0.97ドル高。
 ロシアがウクライナに侵攻してから2年が経過し、ウクライナで代理戦争を繰り広げ
てきた西側の旗色が悪化しているなかで、西側各国による直接的な軍事介入が警戒され
ることが相場を押し上げた。英テレグラフによると、北大西洋条約機構(NATO)加
盟国や欧州連合(EU)の一部の国は、二国間の取り決めのなかでウクライナへの軍隊
派遣を検討している。軍隊を派遣したNATO加盟国がロシアの攻撃を受けた場合、N
ATO第5条が行使され、NATOとロシアの全面戦争が始まるリスクがある。
 イスラエルと武装組織ハマスの停戦協議が不透明であることは支援要因。ハマス幹部
によるとパレスチナ自治区ガザへの侵攻をやめるという提案はなく、捕虜交換のための
一時的な停戦が提案されているという。
 欧州向けのディーゼル燃料の供給不足が意識されていることも買い手掛かり。米国の
製油所稼働率は低水準で推移しており、季節的に供給が限定されている。
 時間外取引で4月限は75.84ドルまで軟化。ただ、通常取引開始後は買い戻しが
優勢となり、78.03ドルまで上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは反発。原油相場に連動した。
今日の材料
・イエメンのフーシ派が紅海の海底ケーブルを爆破=スカイニュース・アラビア
・アラビア半島とアフリカを結ぶ4本の海底ケーブルが損傷=同上
・スウェーデンのNATO加盟が決定
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