[今日の視点]貴金属=金が小幅高、現物高が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が小幅高で寄り付く見通し。金はドル建て現物相場の上昇を受けて小幅
高となろう。銀はまちまちの値動きとなろう。プラチナ系貴金属(PGM)はニューヨ
ーク安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は2.42ドル高の
2034.00ドル、銀が変わらずの2245セント、プラチナが12.02ドル安の
876.00ドル、パラジウムは7.76ドル安の924.50ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=150.56/58円で、前営業日の
大引け時点から0.05円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が9855円前後、銀は110.7円前後、プラチナは
4290円前後、パラジウムは4500円前後。
【NY金は米PCEデフレータの発表待ち】
 金はきのうの海外市場では、米国内総生産(GDP)の下方修正が下支えになった
が、米個人消費支出(PCE)デフレータの発表を控えて上げ一服となった。
 金は米国内総生産(GDP)の下方修正が下支えになった。第4四半期の米GDP改
定値が年率換算で前期比3.2%増と、速報値の3.3%増からやや下方改定された。
民間在庫投資の下方修正が重しとなったものの、個人消費は引き上げられ、景気の底堅
さを示唆した。今夜は1月の、米個人消費支出(PCE)デフレータの発表がある。前
月比で伸びが加速するとみられている。
 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利
下げ開始が「適切になる可能性が高い」と述べた。米ニューヨーク連銀のウィリアムズ
総裁は、米FRBの目標である2%のインフレ率達成にはまだ距離があるが、データ次
第では年内の利下げもあり得るとの見方を示した。
 銀はきのうの海外市場では、米国内総生産(GDP)の下方修正が下支えになった
が、米個人消費支出(PCE)デフレータの発表を控えて上げ一服となった。
【プラチナはドル高や株安が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高や株安を受けて売り優勢となった。
 プラチナはドル高や株安が圧迫要因になった。米個人消費支出(PCE)デフレータ
の発表を控えて株安に振れた。前月比で伸びが加速するとみられている。上海プラチナ
の出来高が68枚に減少したことも上値を抑える要因である。
<今日の予定>
・鉱工業生産指数 2024年1月速報(経済産業省)
・小売業販売額 2024年1月速報 (経済産業省)
・独雇用統計 2024年2月(連邦雇用庁)
・独消費者物価指数 2024年2月速報(連邦統計庁)
・米個人所得・支出 2024年1月(商務省)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・シカゴ購買部協会景気指数 2024年2月(シカゴ購買部協会)
・米中古住宅販売仮契約指数 2024年1月(全米不動産協会)
MINKABU PRESS 東海林勇行

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。