シカゴ大豆市況=期近から急反発、当限が買い戻しで急伸して

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/ 3     1128.25     1143.50     1126.75     1143.00     +14.75
  2024/ 5     1139.00     1152.25     1137.25     1151.25     +10.50
  2024/ 7     1149.50     1162.00     1148.00     1161.25     +10.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       166,152        252,431         706,622 ( -  497)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(3月7日−3月11日)
 コーンベルト西部の気温は平年並み〜上回る。雨量は下回る〜上回る
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は期近から急反発。終値の前営業日比は5.75〜14.75セント高。中心限
月の5限月は10.50セント高の1151.25セント。
 南米産地では雨勝ちの天気が続いているものの、受渡通知期間に入っている3月当限
がカラ売り筋の買い戻し主導で急伸したことで、期近3本は2ケタ高となった。また引
け後の米農務省(USDA)の1月の月間圧砕高に対して強気の見方もあったが、前年
同月比は上回ったものの、前月比では減少した。
 5月限は1139.00セントで取引を開始した後、アジアの時間帯の時間外取引で
は1140セント台に乗せて上昇して、欧州の時間帯の前半には1150セント台に乗
せた。米国の時間帯の前半にはこの日の高値となる1152.25セントを付けた後、
中盤にいったん1140セント台割れまで急落したものの、その後の切り返しで引けは
再び1150セント台を回復した。

 米農務省(USDA)が発表した1月の大豆圧砕高は584万4947トンと、前年
同月の573万4398トンを上回ったものの、前月の612万8558トンを下回っ
た。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル>
 産地中部では今週後半、降雨は局地的となる見込みだが、今週末から来週初めにかけ
て再びまとまった降雨になろう。産地南部でも前線の停滞で降雨が続く見込みだが、来
週にかけてはより散発的なものになりそうだ。ただ降雨範囲はかなり広範になるため、
サフリーニャ(二期作)コーンにとっては慈雨となろう。
<アルゼンチン南北産地>
 このところまとまった降雨となっているが、今週末も新たな前線の移動により広範に
降雨が見込まれる。また来週にかけても、中部や南部では局地的な降雨が発生する見込
みだが、まとまったものにはならないだろう。適当な間隔で降雨が発生していること
で、穀物の作柄は良好を維持する見込みだが、一部地域では降雨が発生せず、作柄が低
下するリスクもある。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 プレーンズでは北半分の地域で記録的な温かさで風の強い天気が戻って来た。サウス
ダコタ州南部を北限として、1日の最高気温が24℃まで上昇する可能性がある。
 テキサス州北部やそれに隣接した地域では、今週発生した100万エーカー以上の広
さに及んだ山火事被害の調査が続いている。
 大豆製品は、大豆粕は上伸、大豆油は下落。大豆粕買い/大豆油売りのストラドル商
いが出たが、大豆の上昇で大豆油の下げ幅は抑制された。
 大豆粕の期近5月限は前日比3.10ドル高の332.30ドル。
今日の材料
・ブラジル産地中部、南部では雨勝ちの天気続く。サフリーニャ(二期作)コーンにと
 っては慈雨となる見込み。
・アルゼンチン産地ではさらに雨勝ちの天気が続く。作柄は改善するが、一部地域では
 降雨がなく柄低下のリスクあり。
・1月の大豆圧砕高は584万4947トンと、前年同月を上回ったものの、前月を下
 回る=USDA。
・2月のロシアの小麦輸出が380万トンと、前年同月比80万トン増と急増
 =SovEcon。
・2月のウクライナのオデーサ港からの貨物積み出しが800万トン(うち農産物は
 520万トン)と、ロシアのウクライナ侵攻後最高=クプラコフ副首相。

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