NY原油市況=反発、弱い米経済指標を手掛かりに一時80ドルを突破

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/04     78.28       80.85       78.05       79.97        + 1.71
  2024/05     77.49       79.87       77.30       79.09        + 1.64
  2024/06     76.86       79.02       76.69       78.33        + 1.52
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
    603,612              732,687             1,614,907    ( - 16,567)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/04     270.42    + 5.43
                            2024/05     264.10    + 4.56
         改質ガソリン       2024/04     261.44    + 3.34
                            2024/05     260.47    + 3.36
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
1.64〜1.71ドル高。その他の限月は0.24ドル安〜1.52ドル高。
 1月の米建設支出や、2月の米ISM製造業景気指数が弱かったほか、2月の米ミシ
ガン大学消費者信頼感指数・確報値が速報値から下方修正されたことから、米経済の下
振れや早期の米利下げ開始が意識された。ただ、今月の米連邦公開市場委員会(FOM
C)で利下げは見送られる公算。
 イスラエルと武装組織ハマスの停戦協議の動向がほとんど伝わらないことは支援要
因。ハマスはガザ地区における恒久的な停戦を要求しているものの、イスラエルは一時
停戦と人質交換に固執しているとみられており、パレスチナ情勢の混乱拡大が警戒され
ている。
 期近限月の価格差から需給のタイト化が連想されていることも支援要因。北半球の需
要が高まる時期を控えて、バックワーデーションが強まる傾向にある。
 時間外取引で4月限は上昇。通常取引開始後は80.85ドルまで一段高となり、中
心限月として昨年11月以来の高値を更新した。ただ、上げ一服後は高値から押し戻さ
れ、節目の80ドルを維持できず。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油高に連動した。
今日の材料
・仏大統領はウクライナへの特殊部隊の派兵を検討=ルモンド
・米石油掘削リグの稼働数は前週比3基増の506基=米ベーカー・ヒューズ
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