ゴム午前=売り優勢、上海安や株安を映す

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、総じて軟調。寄り付きでは、上海夜間が下落したうえ、日経平均
株価が大幅安となっていることを嫌気して、売りが先行した。中盤に入ると、日中取引
の上海ゴムが下げ幅を拡大したことから、売り優勢の展開が続いている。
 TSR20は出来ず。

 午前11時46分現在のRSS3号は前営業日比3.0〜0.2円安。活発限月の9
月限は同1.8円安の323.7円、期先3月限は出来ず、推定出来高は420枚(前
日夜間取引含む)。

【新規材料待ち】
 今日午前のJPXゴムRSS3号は、売りが優勢となっている。活発限月の9月限
は、323.0円まで水準を引き下げる場面がった。ただ、出来高は188枚と盛り上
がりを欠いている。3月8日からの急騰と、同月18日に一代の高値360.0円を付
けてからの急落で、相場が痛んでしまったようだ。

 ファンダメンタルズをみると、ウィンタリング(落葉期=減産期)期となり、供給が
引き締まっており、産地価格は依然として高値圏に位置している。また、原油相場の上
昇など、ゴム相場にとっての支援材料もあるが、JPXゴムRSS3号の値動きは鈍
い。これらの材料は、すでに相場が織り込んでいる可能性がある。出来高を伴った値動
きとなるには新規材料が必要のようだ。

【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポール市場は、RSS3号が出来ず。TSR20は、売りがやや優勢となり、
1.0〜0.4セント安となっている。

 上海ゴムは総じて軟調。午前11時00分現在、指標限月の2024年9月限は、前
営業日比135元安の1万4550元で推移している。

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