ドル円はNY時間に入っても151円台での膠着した展開が続いている。本日も米国債利回りが上昇しており、ドル円は下値をサポートされている。一方、財務省の介入警戒感も強まる中で、152円には慎重な気配に変わりはない。 先ほど発表の3月のADP雇用統計は予想を上回る伸びとなった。米国債利回りも上昇の反応を見せ、ドル円も買いの反応を見せている。金曜日の米雇用統計を前に、市場はFRBの利下げ期待を後退させているが、今回のデータはそれを正当化する内容となった。粘り強いインフレ指標と、いくつかの好調な製造業の指標が、FRBは利下げに時間をかけるのではないかと心配させているが、本日のADP雇用統計も同様となった。 基本的には次の材料探しの中で、金曜日の米雇用統計の結果待ちといった雰囲気だ。前日発表の2月の米求人件数は、労働需要が高水準で安定しつつあることを示唆していた。毎週発表の新規失業保険申請件数も低水準での推移が続いている。それらから、今回の3月の米雇用統計は再び上振れとなる可能性が高いとの見方も、一部のエコノミストからは出ている。 米雇用統計が上振れた場合、現状のドル円からは、152円台を試しに行くことが予想される。その時の財務省の対応も注目されるところではある。 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は152.40円に観測されている。 3日(水) 152.40 (6.1億ドル) 4日(木) 150.00(15.8億ドル) USD/JPY 151.87 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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