[今日の視点]石油=上昇へ、イランの反撃待ち

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は上昇へ。中心限月の2024年8月限で400〜700円高程度を想定す
る。イランとイスラエルが戦争状態へ突入するリスクが意識されるなか、海外原油は続
伸した。円相場は1ドル=151円半ばで推移しており、前日水準とほぼ変わらず。
 昨日、米中央情報局(CIA)がイスラエルにイランの攻撃が48時間以内に始まる
可能性があると警告したと伝わっている。バイデン米政権がレバノンやイラク、ヨルダ
ンの大使館・領事館のセキュリティ強化を指示したとの報道もあり、緊迫感は着実に高
まっている。ただ、米国が完全に支援しているイスラエルをイランが攻撃すれば、第三
次世界大戦(WW3)が始まる可能性が高いが、イランがそれを選択するのか不明であ
る。WW3が迫っているという実感はまるでない。
 しかし、イランの国土に等しい大使館をミサイルで攻撃し、国際法を堂々と犯す国の
次の攻撃をイランが待つとは思えない。エスカレートの引き金となるリスクがあるとし
ても、抑止は必要である。危機の沈静化に国連は役立たずである。核保有国同士の対立
はどこまで激化するのだろうか。
 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比0.15ドル高の85.58ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは85.58〜85.67ドル。
<今日の予定>
◆ オーストラリア ◆
【経済】09:30 住宅建設許可件数 2024年2月(連邦統計局)
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況 3月24日-3月30日(財務省)
◆ 中国 ◆
【休日】--:-- 清明節
◆ 香港 ◆
【休日】--:-- 清明節
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】17:00 サービス業購買担当者景況指数 2024年3月確報(Markit)
【経済】17:00 購買担当者総合景況指数 2024年3月確報(Markit)
【経済】18:00 生産者物価指数 2024年2月(EUROSTAT)
◆ スイス ◆
【経済】15:30 消費者物価指数 2024年3月(連邦統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 貿易収支 2024年2月(商務省)
【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省)
【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA)
◆ カナダ ◆
【経済】21:30 貿易収支 2024年2月(カナダ統計局)
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