きょうの為替市場はドル買いが一服しており、ユーロドルも下げを一服させている。しかし、買戻しを強める動きまでは見られず、1.06ドル台半ばに留まっている状況。先週からの急ピッチな下げで短期的な過熱感が見られているものの、買戻しを強める機運まではない。 市場はECBの6月利下げを有望視しており、ECB理事からもその観測を追認する発言が出ている。先ほどナーゲル独連銀総裁も「6月利下げの可能性は高まった」と述べていた。ただ、FRBの利下げ期待が後退しているほか、本日の英消費者物価指数(CPI)を受けて、市場は英中銀の利下げ期待も後退させている。そのような中、ECBは6月に利下げサイクルを開始するものの、ペースはより緩やかで不透明なものになるとの指摘が出ている。今回の利下げサイクルのターミナルレート(最終到達点)は2.00%と予想しているが、ペースは以前考えられていたよりも緩やかになると予想しているという。 年内は計0.75%ポイントの利下げ、リスクは1.00%ポイントに偏り、来年に計1.00%ポイントの利下げ、そして26年第1四半期に最後の0.25%ポイントの利下げを見込んでいるという。その場合、中銀預金金利は現在の4.00%から2.00%に低下することになる。 EUR/USD 1.0640 EUR/JPY 164.55 EUR/GBP 0.8546 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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