金・銀午前=金が続落、NY安と円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は続落。金はニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、押し
目を買われたが、円高やドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀は夜間取
引で先限が小幅安となった。
 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が129〜54円安、金ミニが
116.0〜33.5円安、ゴールドスポットが49円安、銀が0.3円安。
 午前11時1分現在の出来高は、金が5万7410枚、金ミニが1万0474枚、ゴ
ールドスポットが1万0528枚、銀が1枚。
【NY金は利食い売りが圧迫】
 金は利食い売りが圧迫要因になった。イスラエルがイランに対応する権利があると表
明し、地政学的リスクが意識された。ただサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UA
E)は、中東地域が「戦争の危険とその悲惨な結末から」免れるよう、域内における最
大限の「自制」を呼び掛けた。またパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下
げ先送りを示唆したことも上値を抑える要因である。米地区連銀経済報告(ベージュブ
ック)は、米経済が2月下旬以降「わずかに拡大」したほか、企業のコスト転嫁がさら
に難しくなったと指摘した。
 欧州中央銀行(ECB)政策当局者の一連の発言から、6月の利下げ開始が引き続き
支持されているものの、その後の動きについては見解が割れていることが分かった。E
CB理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は、ECBが2回の利下げを行っ
たとしても、金融政策は制約的な領域にとどまるとの認識を示した。
 金先限は夜間取引で1万1713円まで下落した。ニューヨーク安と円高が圧迫要因
になった。円相場は1ドル=154円台前半の円高に振れた。銀先限は143.6円に
下落した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、地政学的リスクを受け
て押し目を買われたが、イスラエルに動きがなく、利食い売りが出て軟調となった。ア
ジア市場では、朝方の2366.72ドルから、ドル安を受けて2371ドル台まで上
昇したのち、上げ一服となった。
 午前11時現在、2367.50ドルで推移。銀は2823セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2375.26ドル、銀が2821セント。

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