NY金・銀市況=金が続伸、中東情勢一服も押し目は買われる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 6)  2394.0     2433.3      2386.8      2413.8     + 15.8
          (24/ 8)  2415.5     2455.5      2409.4      2436.1     + 16.0
   銀     (24/ 5)  2831.0     2901.0      2812.0      2884.4     + 46.4
         (23/ 7)  2857.5     2929.0      2840.5      2912.8     + 46.5
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           269,701       203,629       520,484        (+  5,021)
  銀           111,169        90,102       178,712        (+  2,446)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,986.40  + 211.02
     前日  154.63/65   1.0642/44   ・ナスダック         15,282.01  - 319.49
     本日  154.63/65   1.0655/57   ・10年米国債利回り      4.62  -   0.02
・NY原油  (24/ 5)   83.14 + 0.41  ・SPDR保有金残高    827.59      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は続伸、銀は反発。終値の前日比は金は15.6〜16.2ドル高、
中心限月の6月限が15.8ドル高、銀が46.4〜47.9セント高、中心限月の5
月限は46.4セント高。
 金6月限は続伸。時間外取引では、イスラエルのイランに対するミサイル攻撃が伝え
られたことを受けて急伸したが、イラン当局者が防空システムが作動したとすると、上
げ一服となった。イランはイスラエルへの反撃計画はないとした。日中取引では、押し
目を買われて堅調となった。
 銀5月限は金急伸につれ高となったのち、上げ一服となったが、押し目は買われた。
 ニューヨーク金6月限は続伸。時間外取引では2386.8〜2433.3ドルのレ
ンジで推移、前日比6.5ドル安の2391.5ドルとなった。6月限は安寄りしたの
ち、イスラエルのイランに対するミサイル攻撃が伝えられたことを受けて急伸したが、
イラン当局者が防空システムが作動したとすると、上げ一服となった。イランはイスラ
エルへの反撃計画はないとした。
 日中取引では、ドル安を受けて押し目を買われ、2417.1ドルまで上昇した。そ
の後は、ドル安が一服したが、中東情勢に対する懸念が残り、高値圏で推移した。
 イスラエルのイラン攻撃が伝えられ、急伸する場面も見られたが、イランの防空シス
テムが作動し、核施設が無事であることが伝えられると、上げ一服となった。イランは
イスラエルへの反撃計画はないとしたが、イスラエルの発表はなく、先行き懸念が残っ
た。
 ニューヨーク銀5月限は、時間外取引で2813.0〜2901.0セントのレンジ
で推移し、前日比13.5セント安の2824.5セントとなった。5月限は安寄りし
たのち、イスラエルのイラン攻撃を受けて急伸したが、イラン当局者が防空システムが
作動したとすると、上げ一服となった。
 日中取引では、2812.0セントまで下落したのち、ドル安や金堅調を受けて買い
優勢となり、2885.5セントまで上昇した。
 4月18日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比32オンス減の1758万
6098オンス、銀は67万5636オンス減の2億9137万8682オンス。

今日の材料
・イラン高官は、同国が直ちにイスラエルに反撃する計画はないと報じた。
・主要7カ国(G7)外相会合は、イスラエルがイランを攻撃したとの報道を受け、両
国の対立拡大の回避へ引き続き努力すると表明した。
・ 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウンシュ・ベルギー中銀総裁は、ECB
は年内に複数回の利下げを行う可能性があるとし、6月と7月に連続で利下げすること
も選択肢になるとの考えを示した。
・イングランド銀行(英中央銀行)のラムスデン副総裁は、向こう3年間インフレ率は
中央銀行が目標とする2%近辺で推移するとの見方を示した。
・ブリンケン米国務長官は、人権を著しく侵害している個人や治安部隊への軍事支援を
禁止する米国のリーヒー法をイスラエルが違反しているとの報道について質問され、近
く結果が公表されると述べた。
・米財務省は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸でパレスチナ人を攻撃した「過激派」
の入植者2人のための数万ドルの資金調達を支援したとして2団体に制裁を科すと発表
した。
・ブリンケン米国務長官は、イスラエルがイランに反撃したとの報道について、米国は
中東地域の緊張緩和に尽力しており、いかなる攻撃作戦にも関与していないと述べた。
・国際通貨基金(IMF)は、中東とウクライナ情勢を巡る見解の相違から国際通貨金
融委員会(IMFC)の共同声明を取りまとめることができず、紛争がもたらす経済的
リスクに対する認識を示す議長声明を代わりに発表した。
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