金・銀午前=反発、米国の追加支援による混乱拡大を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は反発。ドル建て現物相場が安値から切り返し、調整安が一巡したとの印象が強ま
った。現地時間の23日中にもウクライナやイスラエルを支援する950億ドル規模の
法案が米上院で採決されて成立する見通しで、パレスチナ自治区やウクライナを巡る不
透明感が継続する公算であることが、安全資産である金相場を支えている。ドル離れが
進んでいる一方、米国の債務残高はひどく膨張しており、ドル相場の不安定化が警戒さ
れていることも金の支援要因。銀も堅調。
 午前11時20分現在の前営業日比は、金標準が60〜82円高、金ミニが55〜
86円高、ゴールドスポットが83円高、銀が2.0〜4.8円高。
 午前11時20分現在の出来高は、金が4万8365枚、金ミニが9739枚、ゴー
ルドスポットが1万0229枚、銀が3枚。
【イスラエル軍によるラファ侵攻を警戒】
 先週末でイスラエルとイランの武力衝突は一巡したが、難民が集まるパレスチナ自治
区ガザ南部のラファへイスラエル軍が地上侵攻を開始すると、反イスラエル感情が一段
と高まる見通し。ガザ南部のハンユニスでは、医療施設の付近から遺棄された遺体が数
百体見つかっている。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は下げ一服。昨日は2293.39ドルまで売りが強まった
が、昨日の足型には下ヒゲが目立つ。足元では2320ドル付近で推移。

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