反落、ガソリン需要の弱含みから米景気悪化を意識=NY原油概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=82.81(-0.55 -0.66%)

 ニューヨーク原油の期近は反落。米景気見通しの不透明感が相場を圧迫した。年内の米利下げ開始見通しが不透明で、高水準の政策金利が長引くことによる景気悪化が警戒されている。金利負担にも関わらず、米経済は全般的に良好とみられている一方、先月からガソリン需要は弱含んでおり、家計が節約している兆候がある。年初から米ガソリン小売価格は上昇を続けている。米エネルギー情報局(EIA)の週報によると、米ガソリン需要は4週間移動平均で日量873万3000バレルまで減少した。前年の日量906万5000バレルを下回って推移している。

 時間外取引で6月限は83.71ドルまでしっかりと推移する場面はあったが、上値は伸びず。通常取引開始を控えてマイナス圏に沈んだ。通常取引が始まると一時的にプラス転換したものの戻りは売られ、82.44ドルまで下落した。

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