［本日の見通し］石油＝軟調も下値は限定、米石油輸出は過去最高水準を更新

　日中取引開始後、原油の２０２４年９月限は軟調。ただ、夜間取引の終値水準を維持
しつつ、動意は限定的。
　米エネルギー情報局（ＥＩＡ）が発表した週報で、原油と石油製品の輸出量は日量
１２０９万４０００バレルまで拡大し、統計開始以来の最高水準を更新した。前週比で
原油、石油製品それぞれの輸出が増加した。石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）プラスが供給
制限を続けていることや、ウクライナの攻撃もあってロシアの供給が減少していること
から、米国に対する依存度が強まっているのではないか。ＯＰＥＣプラスは少なくとも
６月いっぱいは現行の供給制限を続ける予定で、輸出の拡大により米国の石油在庫が引
き締まっていく可能性がある。
　時間外取引でニューヨーク原油６月限は前日比０．０７ドル安の８２．７４ドルで推
移。本日これまでのレンジは８２．６４〜８２．９１ドル。
　原油９月限の予想レンジは７万９５００円から８万０５００円、ガソリン先限は８万
２５００円から８万３５００円、灯油先限は８万２５００円から８万３５００円。
MINKABU PRESS

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