【場況】 金は続伸。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル安一服 に上値を抑えられたが、押し目は買われて堅調となった。銀の商いは成立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が29〜73円高、金ミニが13.0円 安〜83.0円高、ゴールドスポットが89円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が4万3818枚、金ミニが6351枚、ゴール ドスポットが8165枚、銀が0枚。 【NY金はドル安で押し目を買われる】 金はドル安が支援要因になった。第1四半期の米国内総生産(GDP)速報値は前期 比1.6%増と前四半期の3.4%増から大幅に鈍化し、ほぼ2ぶりの低水準となっ た。コア個人消費支出(PCE)指数は3.7%上昇し、前四半期の2.0%上昇から 伸びが加速した。インフレ加速を受けて米国債の利回りが上昇したが、利回り上昇が一 服すると、ドル安に振れた。今夜は3月の米PCEデフレータの発表があり、インフレ に対する見方を確認したい。 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は、中国が西側諸国との 良好な関係を維持したいのであれば、ロシアのウクライナ侵攻への軍事支援をやめなけ ればならないと述べた。ロシアのプーチン大統領が5月に中国を訪問する予定である。 国内金は円相場の行方が焦点である。1ドル=155円台後半まで円安に振れ、介入 が警戒される水準である。日銀金融政策決定会合では金利据え置きが見込まれている が、円相場に対する言及があるかどうかも確認したい。イエレン米財務長官は、ドル高 は米経済の力強さと高金利を反映しているとし、各国政府による為替市場への介入はま れな状況でのみ容認されると述べた。 金先限は夜間取引で1万1728円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になっ た。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、もみ合い。きのうの海外市場では、米国内総生産(GD P)でインフレ加速が示されたことが圧迫要因になったが、ドル安に振れると押し目を 買われた。アジア市場では、朝方の2331.60ドルから、ドル安一服に上値を抑え られたが、2327ドル台で押し目を買われた。 午前11時現在、2332.19ドルで推移。銀は2739セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が2319.68ドル、銀が2718セント。 MINKABU PRESS
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