NY原油市況=続伸、中東情勢で戻り高値更新もその後に上げ幅削る

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2024/06     83.81      84.46      83.35      83.85      + 0.28
  2024/07     82.97      83.63      82.59      83.13      + 0.38
  2024/08     82.15      82.80      81.82      82.35      + 0.42
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電             628,945             1,769,945   (-  1,068)
                  帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2024/05     254.82    - 0.22
                   2024/06     256.07    + 0.03
改質ガソリン        2024/05     276.46    + 0.64
                   2024/06     274.40    + 1.07

注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比は期近2限月が0.28〜0.38ドル
高。その他の限月は0.35〜0.48ドル高。
 引き続きイスラエルのガザ南部のラファ侵攻が懸念されるなか、さらに戻り高値を更
新したものの、ドル高進展や米株高にもエクソンモービルなどの石油大手の株価が下落
したことで高値からは軟化して上げ幅は抑えられた。
 米国の時間帯後半に発表された米国内の原油掘削装置(リグ)数が減少していたこと
は下支え要因。
 6月限は、アジアの時間帯の時間外取引では83ドル台後半で比較的小幅なもみ合い
で推移。欧州の時間帯に入ると、一時84ドル台に乗せた後に83ドル台半ばまで下落
したが、中盤から後半にかけて再び84ドル台に乗せて84.46ドルまで戻り高値を
更新した。米国の時間帯に入ると高値から崩れてこの日の安値となる83.35ドルを
付けた。その後戻して中盤から後半にかけて83ドル台後半で推移した。

 イスラエルのガザ南部のラファ侵攻の可能性が高まっているが、同国のネタニヤフ首
相はこの日、国際刑事裁判所(ICC)のいかなる決定もイスラエルの行動に影響しな
いと引き続き強硬な姿勢を見せた。

 米株は堅調推移となったが、決算が弱気されたエクソンモービルやシェブロンなどの
石油大手の株価が下落して始まって、原油の足を引っ張る形となった。米国の時間帯後
半にシェブロンはプラスサイドを回復したが、エクソンモービルはマイナスサイドのま
まだった。

 米ベーカー・フューズによると、米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ数)は前週比
3基減の506基。

 改質ガソリンは続伸。ヒーティングオイルも総じて続伸。ガソリン中心に原油高に追
随したものの、ヒーティングオイルは当限が納会前の手じまい売りでマイナス引けし
た。

今日の材料
・国際刑事裁判所(ICC)のいかなる決定もイスラエルの行動に影響しない=ネタニ
 ヤフ首相。
・エクソンモービルやシェブロンなどの石油大手の株価が下落して始まる。
・米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ数)は前週比3基減の506基=米ベーカー・
 フューズ。
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