NYプラチナ市況=プラチナが工業用需要回復期待で続伸、パラジウムは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)    966.1       971.2       951.9       962.6    +  7.7
         (24/10)    976.8       982.4       963.4       974.1    +  7.9
 パラジウム  (24/ 6)    952.00      961.50      922.00      939.10   -  9.50
         (24/ 9)    963.50      969.00      932.00      948.00   -  8.90
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ         19,063        32,614        80,330        (+    188)
 パラジウム          3,710         3,798        24,074        (+    436)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ    ・NYダウ           38,225.66 + 322.37
     前日  154.52/54   1.0710/12    ・ナスダック          15,840.96 + 235.48
     本日  153.68/70   1.0726/28    ・10年米国債利回り       4.58 -   0.02
・NY原油 (24/06)  78.95 - 0.05     ・SPDR保有金残高     831.04 -   1.15
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが小幅続伸、パラジウムは小幅続落。前日
比は、プラチナが6.6〜9.5ドル高、中心限月の7月限が7.7ドル高、パラジウ
ムが9.50〜4.50ドル安、中心限月の6月限は9.50ドル安。
 プラチナ7月限は小幅続伸。主要な米株価指数が堅調に推移したことが支えとなっ
た。米金融緩和の開始時期は不透明だが、米利下げがいずれ始まりプラチナの工業用の
需要が回復すると期待されている。調整安をこなしつつも金相場が高止まりしているこ
ともプラチナの支援要因。
 北大西洋条約機構(NATO)加盟国によるロシアへの進軍が警戒されていることは
貴金属市場の支援要因。フランスのマクロン大統領は、ロシアがウクライナ紛争の前線
を突破するようなら、ウクライナへの派兵を排除しないと述べた。英スカイニュースが
伝えた。
 ただ、この日発表された米新規失業保険申請件数の4週間移動平均が21.0万件ま
で減少し低水準を維持したことや、1−3月期の米非農業部門労働生産性指数・速報値
が前期比+4.7%と高い伸びとなったことはインフレ圧力の高止まりを示唆し、米利
下げ開始時期の不透明感を強めた。4月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数(NF
P)の市場予想は前月比24万人増と、堅調な伸びが期待されている。
 パラジウム6月限は小幅続落。米物価見通しの不透明感が重しとなった。
今日の材料
・トルコ、イスラエルとの貿易を全て停止
・あらかじめ金利の道筋を設定することはない=レーンECB専務理事
・政策金利はデータ次第、その都度会合で決定へ=同上
・利下げはかなり緩やかな道筋で実施される=マクレム・カナダ中銀総裁
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