ダウ平均は反落 予想を上回る米新規失業保険申請件数を嫌気=米国株前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY株式30日(NY時間11:27)
ダウ平均   24388.49(-245.37 -1.02%)
ナスダック   8898.58(-16.13 -0.19%)
CME日経平均先物 20030(大証終比:+220 +1.10%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。前日は大幅高となったこともあり、きょうは利益確定売りが強まっている。月末ということもあり、買い戻しが一服しているようだ。

 朝方発表された米新規失業保険申請件数が予想を上回ったことが、戻り売りを誘発した模様。申請件数は383.9万件となり、市場の一部からは、わずか6週間で3020万人の米国人が失業者になっており、失業率が23.8%まで上昇することを示唆しているとの指摘も聞かれた。

 ダウ平均は寄り付き直後に378ドル安まで下落する場面が見られたが、FRBが新たな企業向け貸付制度であるメインストリート貸付プログラムの要件を緩和し、対象を拡大すると発表したことで、株式市場も下げ渋る動きが見られた。

 また、マイクロソフト、フェイスブックの決算を受けてIT・ハイテク株が底堅く推移していることも下値をサポートしている。ただ、ダウ平均はプラス圏には戻せていない。

 フェイスブックは先月に広告事業の悪化を明らかにしていたが、3月こそ広告収入が急減したものの、「4月の最初の数週間は安定の兆候が見られる」と述べたことが安心感に繋がっているようだ。

 マイクロソフトは在宅勤務で「オフィス365」や、会議用ソフトの需要が増えている。

 きょうは月内最終売買日だが、きのうまでのダウ平均の月間の上昇率は12%となり、1987年以来の上昇率となっている。米政府やFRBの大胆な政策を相次いで打ち出したことで、景気の早期回復期待が株式市場の買い戻しを誘った。後半は感染者数の増加ペース鈍化により経済活動再開への期待も高まった。

 引け後の決算ではアップル、アマゾン、ビザ、ギリアド・サイエンシズ、ウエスタンデジタルなどが予定されている。

アルファベット(C) 1329.93(-11.55 -0.86%)
フェイスブック 204.36(+10.17 +5.24%)
ネットフリックス 419.64(+7.75 +1.88%)
テスラ 824.00(+23.49 +2.93%)
アマゾン 2425.06(+52.35 +2.21%)
エヌビディア 295.38(-3.08 -1.03%)
ツイッター 29.09(-2.01 -6.45%)

ダウ採用銘柄
J&J 149.54(-0.70 -0.46%)
P&G 117.43(+0.35 +0.30%)
ダウ・インク 36.61(-0.86 -2.40%)
ボーイング 142.13(+3.13 +2.38%) 
キャタピラー  116.25(-3.81 -3.30%) 
レイセオン  65.54(-2.36 -3.61%) 
ビザ 179.29(-2.50 -1.46%) 
ナイキ 87.35(-0.72 -0.81%)
ウォルグリーン 44.00(-1.36 -3.05%) 
3M 153.34(-2.92 -1.85%) 
エクソンモビル  46.93(-0.53 -1.18%) 
シェブロン 92.00(-2.62 -2.91%) 
コカコーラ 46.05(-1.07 -2.29%) 
ディズニー 109.04(-3.21 -3.02%) 
マクドナルド 183.39(-4.43 -2.38%) 
ウォルマート 121.96(-1.64 -1.28%)
ホームデポ 220.17(-1.64 -0.75%)
JPモルガン 95.95(-1.91 -2.00%)
トラベラーズ  102.68(-3.32 -3.18%)
ゴールドマン  185.56(-4.47 -2.39%)
アメックス 93.07(-3.05 -3.46%) 
ユナイテッドヘルス 291.80(+4.15 +1.44%)
IBM 126.32(-2.37 -1.88%)
アップル  291.16(+3.43 +1.23%)
ベライゾン 57.48(-0.64 -1.11%)
マイクロソフト  179.55(+2.12 +1.25%)
インテル 60.42(-1.38 -2.35%)
ファイザー 37.97(-0.16 -0.41%)
メルク 80.13(-0.64 -0.79%)
シスコシステムズ 42.42(-0.92 -2.17%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースの著者

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