プラチナ市況=プラチナは大幅反落、現物相場の低迷と円反発で一段安

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2024/06          2025/04    ドル建て現物価格 15:15 現在
金         11,722   -169    11,759  -162  : 2,326.85   -27.22
銀          161.1   +0.1     160.0  -1.8  : 3,136.00   -67.00
プラチナ     5,208   -149     5,191  -156  : 1,027.40   -31.50
パラジウム   5,000      0     5,000     0  :   941.99   -32.58
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    156.86   -0.23  ユーロ・ドル相場   1.0793  -0.0055
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反落。プラチナはニューヨーク安を受け
て売り優勢で始まった。その後は、円安一服を受けて軟調となり、先限は正午前に先限
は130円超の下落で推移。午後に入り、ドル建て現物価格の低迷に加え、円相場が1
ドル=156円台後半に反発から一段安となり、150円超の下落で引けた。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが181〜148円安、プラチナスポットが
190円安、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが1万2991枚、プラチナミニが890枚、プラチナスポ
ットが4889枚、パラジウムが0枚。
【プラチナ先限は長めの陰線引け】
 プラチナ先限は正午前に5198円まで下げ幅を拡大。金の一段安と足並みを揃える
下落となった。午後になり、下値を切り上げたが、5233円で戻りを抑えられ、終盤
は5172円まで一段安となった。今月23日につぐ長めの陰線引け。
 今月27日の安値5116円が支持線。5116円割れとなると、5000円近くま
で下げ余地があるとみる予想が増えそうだ。
 金と同様に明晩発表の4月の米個人消費支出(PCE)デフレータの数値が警戒され
る。インフレ鈍化を示す数値となると、プラチナにとって追い風になる。インフレ継続
なら米金利据え置きの長期化観測が強まり、プラチナ相場には逆風。今夜は米週間新規
失業保険申請件数、第1四半期の米国内総生産(GDP)改定値などの発表がある。侮
れない米景気指標だ。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、軟調。朝方の1038.93ドルから、ドル高が一
服したが、戻りを売られて正午前に1026ドル台まで下落。午後になり、1034ド
ルまで戻したが、午後3時頃に1022ドル台をつけるまで再軟化。
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