前週は2300ドル台で底固く推移した後、7日の雇用統計発表後に急反落する展開 になった。月初から製造業や雇用などの米経済指標が低調だったことで、米連邦準備制 度理事会(FRB)の利上げ長期化に対する警戒感が後退し、米長短金利が低下した。 米金融政策が徐々に利下げにシフトしていくとの見方が優勢になっている。引き続き現 物筋の物色意欲も強く、一時2400ドル台を回復する展開になった。しかし、7日の5 月米雇用統計が予想を上回る数値になると、一気に2320ドル台まで急反落した。 今週は押し目買い優勢の地合が続こう。12日に5月消費者物価指数と米連邦公開市 場委員会(FOMC)と重要イベントが集中するが、改めて高金利政策に対する警戒感を蒸 し返していくような動きがみられなければ、底固さは維持されよう。ただし、逆に早期 利上げ期待を高めるような環境にもなく、FOMCでは今後の明確な政策ガイダンスは 示されない見通し。消費者物価指数などにサプライズがなければ、米長短金利の上値圧 迫から慎重に2400ドル台へのレンジ切り上げを打診しよう。前週の雇用統計は金相 場に対してネガティブサプライズになったが、米景気減速懸念が強まる中で、米金融政 策要因で金相場が値を崩すリスクは低い。改めて2300ドル台前半で下値を固めよ う。 予想レンジは2290〜2380ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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