【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における6月 11日時点の大口投機家の売り越しは347万0872枚となり、前週の322万 0372枚から拡大した。取組高合計は4440万9982枚となり、前週から26万 1374枚(0.6%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が5.5%増、債券 合計が0.9%増、為替合計が6.6%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 2.5%減、エネルギー合計は1.3%減、金属合計は3.2%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式、債券で新規売りが新規 買いを上回って売り越しを拡大した。為替は手じまい売り、新規売りが出て売り越し (ドル買い)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派姿勢を受けてドル高に振れた。 今週は5月の米小売売上高などの発表がある。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が13万8579枚売り越し(前週13万 2101枚売り越し)、ユーロは4万3644枚買い越し(同6万7870枚買い越 し)、英ポンドは5万2121枚買い越し(同4万3210枚買い越し)となった。ユ ーロは手じまい売り、新規売りが出て買い越しを縮小した。 商品市場では、原油がドライブシーズンによる需要増加期待が支援要因になったが、 在庫増加に上値を抑えられた。貴金属市場では、金が米連邦公開市場委員会(FOM C)のタカ派姿勢に上値を抑えられたが、安値拾いの買いが下支えになった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が23万3484枚買い越し(前 週21万0705枚買い越し)に拡大した。買い戻しが手じまい売りを上回った。ニュ ーヨーク金は23万3926枚買い越し(同23万7302枚買い越し)、ニューヨー ク・プラチナは1万5698枚買い越し(同2万2566枚買い越し)に縮小した。 金、プラチナともに手じまい売りが買い戻しを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが10万1032枚売り越し(前週11万 9933枚売り越し)に縮小、大豆は5万6345枚売り越し(同5万1989枚売り 越し)に拡大した。コーンは新規買いが新規売りを上回り、大豆は新規売りが新規買い を上回った。前週のコーンは、米産地の天候リスクや米輸出成約高の強気維持を受けて 堅調となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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