【前週のレビュー】ニューヨーク原油8月限は4月12日の高値85.27ドルから6 月4日の安値72.44ドルの下げ幅に対する半値戻しに当たる78.85ドルを達成 した。さらに上抜けするのか否かが注目されるが、上抜けた場合は、61.8%戻しの 80.37ドル、78.6%戻しの82.52ドルなどが次の上値目標となるとした。 【NY原油は61.8%戻し達成】 ニューヨーク原油8月限はさらに戻す展開となり、80ドルの節目や前回の当欄で指 摘した61.8%戻しの80.37ドルを突破した。20日には81.52ドルまで戻 り高値を更新している。本稿執筆時の21日午後は81ドル台前半で推移している。次 の上値目標は78.6%戻しの82.52ドルとなる。 日柄的には、6日の新月の2営業日前の4日に底入れして戻してきた相場だが、22 日が満月(ただし土曜日で営業日ではない)ため、その辺りが目先の天井を付ける時間 帯になる可能性がある。 材料的には、イスラエルとレバノンのヒスボラの交戦が強まり、全面戦争に突入する 可能性が警戒されている。また後述するように、直近は米エネルギー情報局(EIA) の週報で、原油、石油製品在庫すべて減少していたことも好感された。 米国のガソリン需要は4週移動平均で今年最高となり、明らかに季節的なドライブシ ーズンを反映している。また米中西部で高温が続いており、さらに6月最終週も続きそ うなことにも注意したい。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は引き続き高値圏のもみ合いとなって おり、直近は再び3万9000ポイント台に乗せている。 ドルインデックスは、再び105ポイント台まで戻している。 【5月の中国のロシア産原油輸入、昨年10月以来の低水準】 統計物では、20日の中国税関総署の発表によると、5月の中国のロシア産原油輸入 がパイプラインと海上経由合わせて、891万トン(日量210万バレル)と、前年同 月比8.2%減となった。これは昨年10月以来の低水準。 なお2022年2月からのロシアのウクライナ侵攻に端を発した欧米諸国のロシア産 エネルギー産品の締め出し政策以降、インドと中国がロシア産原油の二大輸入国となっ ている。 【米国在庫、原油と石油製品すべて減少=EIA週報】 直近のEIAの週報によると、米国の原油在庫は前週比254万7000バレル減の 4億5711万バレル。ガソリンは同228万バレル減の2億3123万バレル。留出 油は172万6000バレル減の1億2164万バレルと、原油、石油製品在庫すべて 減少していた。 なお製油所稼働率は93.5%と上げ一服も高水準維持。ガソリン需要が4週間移動 平均で913万バレルまで拡大して、今年の最高水準となっている。 【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】 東京原油の6番限である11月限は上値抵抗となっていたボリンジャーバンドの1シ グマ(7万7930円辺り)を上抜いたあとさらに戻り高値を更新した。8万円台に乗 せて、2シグマ(8万0900円辺り)に迫っている。 ガソリン先限は名目値で8万3000円の横ばいが続いている。 【NY原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油8月限は上値抵抗となっていたボリンジャーバンドの1シグマ (78.98ドル辺り)を上抜いたあと上げ足を加速している。20日には81.52 ドルまで上昇して、2シグマ(81.54ドル辺り)をほぼ達成した。 MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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