NYプラチナ市況=プラチナが反落、パラジウムは反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)  1016.5     1016.7       986.4       991.7    - 31.7
         (24/10)  1030.1     1031.0      1000.8      1006.2    - 29.9
 パラジウム  (24/ 9)   926.50     936.00      911.00      927.50   +  2.30
         (24/12)   924.50     935.00      918.00      930.50   +  1.60
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          34,331         42,920        77,292       (+    476)
 パラジウム          3,081          5,168        26,771       (-    231)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,164.06  +  36.26
     前日  160.84/86   1.0678/80   ・ナスダック         17,858.68  +  53.52
     本日  160.75/77   1.0703/05   ・10年米国債利回り      4.29  -   0.03
・NY原油  (24/ 8)   81.74 + 0.84  ・SPDR保有金残高    829.05      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは反発。前日比は、プラ
チナが31.7〜27.3ドル安、中心限月の10月限が29.9ドル安、パラジウム
が1.70〜6.00ドル高、中心限月の9月限は2.30ドル高。
 プラチナ10月限は反落。時間外取引では、高値での買いが一巡したことを受けて軟
調となった。日中取引では、コア資本財受注の予想外の減少などを受けて売り優勢とな
った。
 パラジウム9月限は、時間外取引で軟調となったが、日中取引では米国債の利回り低
下やドル安を受けて買い優勢となった。
 プラチナ10月限は時間外取引を1016.3〜1031.0ドルのレンジで推移
し、前日比15.1ドル安の1021.0ドルとなった。10月限は安寄りしたのち、
高値での買いが一巡したことを受けて軟調となった。
 日中取引では、コア資本財受注の予想外の減少などを受けて売り優勢となった。序盤
の安値を割り込むと、手じまい売りなどが出て1000.8ドルまで下落した。
 前日までテクニカル要因の買いが入って上値を試したが、高値での買いが一巡し、調
整局面を迎えた。一方、5月の米耐久財受注でコア資本財が予想外に減少した。米国債
の利回りが低下し、ドル安に振れたが、設備投資の弱まりでプラチナの需要減少が懸念
された。
 パラジウム9月限は、時間外取引を911.00〜929.00ドルのレンジで推移
し、前日比3.70ドル安の921.50ドルとなった。9月限は高寄りしたのち、他
の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 日中取引は、米国債の利回り低下やドル安を受けて買い優勢となった。時間外取引の
高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って936.00ドルまで上昇した。
 26日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比4万2473オンス減の
15万7440オンス、パラジウムは同変わらずの4万6195オンス。
今日の材料
・米新規失業保険申請件数は前週比6000件減の23万3000件となり、労働市場
の大きな変化に対する懸念が緩和する可能性が示唆された。予想は23万6000件だ
った。継続受給件数は1万8000件増の183万9000件と、2021年11月下
旬以来の高水準となった。
・米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は、インフレ圧力が依然として高いこと
から、FRBの利下げを支持する用意はまだないと改めて表明した。
・5月の米耐久財受注は前月比0.1%増だった。4月分は0.2%増と前回発表の
0.6%増から下方改定された。民間設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資
本財(コア資本財)受注は5月に0.6%減った。市場予想は0.1%増だった。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、インフレは「正しい方向に進んでい
る」もようとし、連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げに着手できる可能性がある
という認識を示した。
・イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)の元委員、マイケル・ソ
ーンダース氏は、インフレおよび賃金のデータがMPCの5月の予測と一致している限
り、英中銀は「おそらく8月に」金利を引き下げる可能性が高いと述べた。
・第1四半期の米実質国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比1.4%増と、
改定値の1.3%増から若干上方改定された。第4四半期の3.4%増から急激に鈍化
したことが確認された。
・オーストラリア準備銀行(RBA)のアンドリュー・ハウザー副総裁は、金融政策に
は単月のインフレ指標以外にも考慮すべき点があるとし、金利と経済の見通しは依然と
して不透明と述べた。
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