NY金・銀市況=反落、金は最高値更新後に利食い売りが出る

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 8)  2473.2     2488.4      2455.5      2459.9     -  7.9
          (24/12)  2522.1     2537.7      2504.7      2509.0     -  7.7
   銀     (24/ 9)  3149.5     3165.5      3025.5      3037.7     -108.1
         (24/12)  3195.0     3211.5      3071.5      3083.0     -109.0
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           315,161       301,410       579,862        (+ 15,741)
  銀          100,996        74,287       166,641        (+  3,260)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,198.08  + 243.60
     前日  158.37/39   1.0902/04   ・ナスダック         17,996.93  - 512.41
     本日  156.23/25   1.0939/41   ・10年米国債利回り      4.15  -   0.00
・NY原油  (24/ 8)   82.85 + 2.09  ・SPDR保有金残高    842.02  +   5.49
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は金は7.9〜6.6ドル安。中心限月の
8月限が7.9ドル安、銀が109.5〜105.8セント安、中心限月の9月限は
108.1セント安。
 金8月限は反落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受け
て買い優勢となった。買い一巡後は利食い売りが出たが、欧州時間に入ると、ドル安が
下支えになった。日中取引では、買い戻されて中心限月ベースの史上最高値を更新し
た。その後は、米金融当局者の利下げを示唆する発言が目立ったが、利食い売りなどが
出て上げ一服となった。
 銀は大幅反発。時間外取引で金堅調につれ高となったが、欧州時間から利食い売りな
どが出て売り優勢となった。
 ニューヨーク金8月限は反落。時間外取引では2466.6〜2487.4ドルのレ
ンジで推移、前日比6.8ドル高の2474.6ドルとなった。8月限は高寄りしたの
ち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けて買い優勢となった。買い一巡後
は利食い売りが出たが、欧州時間に入ると、ドル安が下支えになった。
 日中取引では、買い戻されて中心限月ベースの史上最高値2488.4ドルを付け
た。その後は、米金融当局者の利下げを示唆する発言が目立ったが、利食い売りなどが
出て上げ一服となり、2455.5ドルまで下落した。
 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待や欧州時間からのドル安が支援要因とな
り、中心限月ベースの史上最高値を更新した。その後は、米金融当局者が、利下げが
「近づいている」と強調し、9月の利下げ見通しとなったが、利食い売りが出て上げ一
服となった。
 ニューヨーク銀9月限は、時間外取引で3096.0〜3165.5セントのレンジ
で推移し、前日比25.3セント安の3120.5セントとなった。9月限は高寄りし
たのち、金堅調につれ高となった。欧州時間に入ると、利食い売りなどが出て上げ一服
となった。
 日中取引では、金堅調が下支えになったが、3128.5セントで戻りを売られた。
時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て3025.5セントまで
下落した。
 7月16日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの1769万9327
オンス、銀は127万3177オンス減の3億0183万0554オンス。

今日の材料
・バイデン米政権は、東京エレクトロンやオランダのASMLなどの企業が中国に半導
体最先端技術へのアクセスを提供し続けた場合、最も厳しい対中貿易制限を課すことを
検討していると同盟国に伝えた。
・6月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.0%上昇し、伸び率は5月から
横ばいとなった。市場予想は1.9%へと小幅に鈍化するみられていた。
・6月のユーロ圏消費者物価指数(確定値)は前年同月比2.5%上昇した。 速報値
から変わらず。
・6月の米一戸建て住宅の着工件数は年率換算で前月比2.2%減の98万戸と8カ月
ぶりの低水準となった。全体の住宅着工件数は3.0%増の135万3000戸。市場
予想の130万戸を上回った。
・6月の米鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が前月比0.4%上昇と市場予想の
0.2%上昇を上回った。5月分は前回発表の0.9%上昇から1.0%上昇に上方修
正された。全体の鉱工業生産は0.6%上昇。5月は0.9%上昇だった。
・レバノンに拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師は17
日、イスラエルがレバノンの民間人に対する攻撃を続ければ、ヒズボラはイスラエルに
新たな攻撃を仕掛けると警告した。
・リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、ディスインフレが経済全体に広がりつつあ
るようで「非常に勇気づけられる」とし、「この傾向が続くことを期待したい」と述べ
た。
・ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、数カ月内に利下げが妥当となる可能性があ
ると言及した。
・米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、先週発表された6月の米消費者物価
指数(CPI)が前月比で約4年ぶりに下落したことを受け、2カ月連続で「非常に良
いニュース」が得られたと評価した。
・米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済活動は大多数の地域で小幅から控え
めなペースで拡大を維持したとの認識を示した。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。