NY株式18日(NY時間12:20)(日本時間01:20) ダウ平均 40873.05(-325.03 -0.79%) ナスダック 17802.72(-194.20 -1.08%) CME日経平均先物 40020(大証終比:-220 -0.55%) きょうのNY株式市場、買い戻しが先行していたIT・ハイテク株はその上げを維持できずに再び売りが強まっている。ナスダックは上昇して始まったものの、下げに転じると、動きを加速。ダウ平均も下げて始まったものの、一旦上げに転じていたが、再び下げに転じる展開で7日ぶりに300ドル超反落している。 IT・ハイテク株は台湾のTSMCの決算が好調だったことで、センチメントを若干回復していたが、上値では戻り待ちの売り圧力が強まっているようだ。NY市場に上場しているTSMCのADRも下げに転じている。 IT・ハイテク株はAI関連の半導体を中心に年初から驚異的な上昇を見せたが、FRBの利下げが次第に可視化する中、流れに変化が見られている。加えて、すでに発表されている一部企業の弱いガイダンスと、バイデン政権の対中強硬策に関するニュースがそれに加わっている。 ただ、「目先はIT・ハイテク株の調整は続く可能性が警戒されるものの、長期の投資家はファンダメンタルズの見通しが堅調なことから、IT・ハイテク株へのエクスポージャーを維持すべきだ」との声も聞かれる。 出遅れ株や小型株のローテーションは継続している。セクターでは大手銀は反落しているものの、エネルギー、不動産、公益株が上昇。FRBの利下げ期待がローテーションを後押ししているようだが、「景気減速の足音がする中で、どの程度の広がりを見せるかは未知数」との声も出ている。なお、この日発表の米新規失業保険申請件数は5月上旬以来の最大の伸びを示し、労働市場の減速を示唆していた。 一方、決算が本格化してきているが、いまのところはまちまちといった内容。 ドミノ・ピザ<DPZ>が大幅安。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、米既存店売上高が予想を下回る伸びとなった。値引きや新商品投入が不十分であった。 米住宅建設のDRホートン<DHI>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しの中央値はやや下方修正されたものの、住宅販売戸数の見通しは上方修正された。 メディア大手のワーナー・ブラザース・ディスカバリー<WBD>が上昇。同社は動画ストリーミングとスタジオ事業をテレビネットワークから分離する計画を検討していると伝わった。 植物性代替肉を手掛けるビヨンド・ミート<BYND>が大幅安。バランスシート再構築の協議開始で債権保有者グループと交渉をしたと報じられた。 テクス・メクス料理のレストランを運営するチュイズ<CHUY>が急伸。ダーデン・レストランツ<DRI>が同社を買収することで合意した。 プールやスパを手掛けるレスリーズ<LESL>が大幅安。4-6月期(第3四半期)の暫定決算を公表しており、1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示した。25年度通期のガイダンスも公表し、見通しを下方修正している。 なお、本日は引け後にネットフリックス<NFLX>の決算が発表予定。 ビヨンド・ミート<BYND> 6.45(-0.72 -10.04%) ドミノ・ピザ<DPZ> 411.92(-61.36 -12.96%) ワーナーブラザース・ディスカバリー<WBD> 8.82(+0.50 +6.01%) レスリーズ<LESL> 2.59(-1.50 -36.64%) チュイズ<CHUY> 37.40(+12.13 +48.00%) DRホートン<DHI> 174.10(+16.59 +10.53%) アップル<AAPL> 223.02(-5.86 -2.56%) マイクロソフト<MSFT> 434.75(-8.78 -1.98%) アマゾン<AMZN> 181.94(-5.99 -3.19%) アルファベットC<GOOG> 178.38(-4.24 -2.32%) テスラ<TSLA> 254.07(+5.57 +2.24%) メタ<META> 468.07(+6.08 +1.32%) AMD<AMD> 154.53(-4.91 -3.08%) エヌビディア<NVDA> 119.09(+1.10 +0.93%) イーライリリー<LLY> 839.37(-66.23 -7.31%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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