NY原油市況=反落、ガザ停戦期待などで前日の上げ幅失う

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)

              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2024/09     78.35      78.60      76.19      77.16      - 1.12
  2024/10     77.18      77.41      75.08      76.00      - 1.11
  2024/11     76.29      76.52      74.27      75.20      - 1.02
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電            1,011,441             1,847,240   (+ 11,421)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2024/08     241.97    - 5.15
                   2024/09     243.76    - 5.05
改質ガソリン        2024/08     246.05    - 0.71
                   2024/09     241.70    - 1.25

注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比は、期近2限月が1.12〜1.11ド
ル安、その他の限月は1.02〜0.57ドル安。

 強気の内容だった第2四半期の米国内総生産(GDP)速報値で上昇した前日の上げ
幅を失う展開。前日と同じく中国の需要停滞懸念とガザの停戦交渉期待が圧迫要因とな
った。とくに後者については、訪米中のイスラエルのネタニヤフ首相が前日のバイデン
米大統領、ハリス副大統領に続いて、この日はトランプ前大統領と会談を行い、さらに
米中央情報局(CIA)のバーンズ長官が28日にガザの停戦を巡りイスラエル、カタ
ール、エジプトの交渉団とローマで会談すると報じられたことで、期待が高まった。
 また米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数が増加したことも米国の時間帯後半の
圧迫材料。

 9月限は、アジアの時間帯の時間外取引では78ドル台前半を中心に推移。欧州の時
間帯に78ドル台を割り込み、米国の時間帯半ばには76.19ドルまで急落した。し
かし前日の安値だった76.04ドルを割り込まずに反発して一時は77ドル台を回復
した。帳入値は77ドル台を維持したが、後半には76ドル台半ばまで再びまで下落し
ている。

 米ベーカー・フューズによると、米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は482
基と、前週比5基増加した。

 改質ガソリン、ヒーティングオイルともに反落。原油が前日の上げ幅を失う下落とな
ったことで軟調な展開。とくにヒーティングオイルの下げ幅が大きくなった。

今日の材料
・米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は482基と、前週比5基増=米ベーカ
 ー・フューズ。
・訪米中のイスラエルのネタニヤフ首相、前日のバイデン米大統領、ハリス副大統領に
 続いて、この日はトランプ前大統領と会談。
・米中央情報局(CIA)のバーンズ長官が28日にガザの停戦を巡りイスラエル、カ
 タール、エジプトの交渉団とローマで会談予定。

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