ゴム週間展望=産地高から買われる、期中1月限は330円を試すか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [8月12日からの展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)         8月5日〜8月9日
<国内>         始 値     高 値       安 値      帳入値     前週比
 25年01月限      315.6      325.7(09)    309.9(06)    322.0      +  6.7
 RSS先限      314.0      323.0(09)   314.0(05)     323.0      +  9.0
 TSR20    249.0      255.0(07)    249.0(05)    255.0      -  2.0
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 147.10円  前週末比 1.99 円高
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【前週までのレビュー】米中の景気が芳しくないうえ、急激な円高に振れていることか
ら、売りが先行するとみる。活発限月の1月限は節目の300円を目指す可能性がある
とした。
【1月限は買い優勢】
 JPXゴムRSS3号は、買いが優勢となっている。天候不順を背景に産地価格が上
昇していることが背景にある。気象予報会社によれば、8−9月にラニーニャ現象が発
生する可能性が高い。実際にラニーニャ現象が発生すれば、天然ゴムの主生産地である
東南アジアは、通常より多雨となり、天然ゴム生産に影響が出る可能性がある。現状は
天候懸念を織り込んでいる最中だ。産地価格が一段高となれば、JPXゴムRSS3号
の活発限月1月限は、節目の330円を目指す展開になるとみる。
【上海ゴムは戻りを試す】
 上海ゴムは戻りを試しそうだ。中心限月の1月限(今週より中心限月が9月限から1
月限に移行)は、6月1日に1万7305元まで上昇し、一代高値を更新した。その後
はジリジリと水準を引き下げ、7月31日には1万5140元まで下落した。だが、8
月に入り反発となっており、8日の夜間取引では1万5990元まで上昇となった。
1万6000元台に乗せると、6月7日の高値から7月31日の安値までの半値戻しと
なる1万6220元台や節目の1万6500元台を目指した展開となりそうだ。一方、
1万6000元前後で戻りが抑えられるようなら、再度下攻めとなるとみる。
【中国消費者物価は上昇だが】
 日本時間の午前10時30分に中国国家統計から発表された7月の消費者物価指数
(CPI)は、前年同月比0.5%の上昇、これで6カ月連続でのプラスとなった。た
だ、内訳をみると、豚肉価格の上昇から食品価格の上昇や、エネルギー価格の上昇が目
立つ一方で、自動車や通信機器など耐久財の価格は下落している。これをうけ、コア指
数(食品とエネルギーを除く指数)は、前月の伸び率0.6%から0.4%に低下して
いる。また、同時に発表された7月の生産者物価指数(PPI)は、同0.8%低下と
なり、1年10カ月連続での低下となった。中国経済の回復には、まだ時間が必要のよ
うだ。
【東京ゴム活発限月の1月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の1月限は、反発場面となった。7月からの値動きをみる
と、2日に334.0円まで上昇したが、335円手前では戻り売り圧力は強かったう
え、上海ゴムがレンジから下放れたことを受け、9日に316.7円まで水準を引き下
げた。11日は329.0円まで戻したが、330円の手前で切り返されると、振幅を
繰り返しながら上値・下値を切り下げ、8月6日に309.9円まで下落した。ただ、
同水準で支持されると、産地高や上海高を背景に地合いを引き締め、9日の午前中には
325.0円まで上昇した。
 一段高となれば、7月22日の高値325.6円や7月11日の高値329.0円を
試そう。これらの同水準を上抜くと、節目の330円や7月2日の高値334.0円が
意識される。
 一方、売りが先行すれば、節目の320円付近が支持になる。同水準を割り込むと、
売り圧力が強まり、節目の315円や6日の安値309.9円を試すことになりそう
だ。
【今週の注目ポイント】
 JPXゴムRSS3号は、引き続き、産地相場に注目したい。産地相場は、7月12
日以降、天候不順懸念を背景に、水準を引き上げていた。7月下旬は上げ一服なってい
たが、8月に入り、再び上昇している。産地価格が一段高となれば、JPXゴムRSS
3号の買い意欲も高まるだろう。
【相場予想レンジ】
 8月12〜16日のJPXゴムRSS3号1月限の中心レンジ予想は305〜335
円。テクニカルの支持線は309.9円(8月6日安値)、抵抗線は329.0円(7
月11日高値)。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
12日 ●振替休日
    米財政収支 2024年7月(財務省)
13日 企業物価指数 2024年7月(日本銀行)
    英雇用統計 2024年7月(国立統計局)
    独景況感指数 2024年8月(ZEW)
    米生産者物価指数 2024年7月(労働省)
14日 政策金利公表(NZ準備銀行)
    英消費者物価指数 2024年7月(国立統計局)
    ユーロ圏国内総生産 2024年4-6月期改定(EUROSTAT)
    ユーロ圏鉱工業生産 2024年6月(EUROSTAT)
    米消費者物価指数 2024年7月(労働省)
15日 ●フランス(聖母昇天祭)
    国内総生産 2024年4-6月期1次速報 (内閣府)
    中国住宅価格指数 2024年7月(国家統計局)
    中国小売売上高 2024年7月(国家統計局)
    中国鉱工業生産 2024年7月(国家統計局)
    英国内総生産 速報値 2024年4-6月期(国立統計局)
    英鉱工業生産指数 2024年6月(国立統計局)
    米小売売上高 2024年7月(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米輸出入物価指数 2024年7月(労働省)
    米製造業景況指数 2024年8月(ニューヨーク連銀)
    米製造業景況指数 2024年8月(フィラデルフィア連銀)
    米鉱工業生産・設備稼働率 2024年7月(FRB)
    米企業在庫 2024年6月(商務省)
    対米証券投資 2024年6月(財務省)
16日 上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所)
    英小売売上高 2024年7月(国立統計局)
    ユーロ圏貿易収支 2024年6月(EUROSTAT)
    米住宅着工・許可件数 2024年7月(商務省)
    米消費者信頼感指数 2024年8月速報値(ミシガン大)
    建玉明細報告(CFTC)

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