シカゴ大豆市況=期近の主要限月以外が上伸、強気な輸出が買いを支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/09    951.75      961.00      950.50      951.50      - 0.75
   2024/11    968.50      978.25      967.50      968.50        0.00
   2025/01    986.50      996.50      986.00      987.00      + 0.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       165,098         174,208         806,361  (-  2,770)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(8月8日までの週)
 大 豆:156万5900トン(事前予想レンジ:50万〜120万トン)
 大豆粕: 25万3800トン(事前予想レンジ:10万〜85万トン)
 大豆油:     700トン(事前予想レンジ:5000〜2万5000トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(8月21日−8月25日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は期近の主要限月以外が上伸。終値の前営業日比は0.75セント安〜1.50
セント高。中心限月の11月限は変わらずの968.50セント。

 引き続き急落後の修正のための買い戻しが入り買い優勢となった。米農務省(USD
A)発表の週間純輸出成約高の強気な内容も買いを呼ぶ要因となった。ただ、米産地で
の良好な作柄を受けた高イールドとこれに伴う需給緩和観測が重石となったことから上
げ幅は限られた。

 11月限は968.50セントで取引を開始。アジアの時間帯は限られたレンジ内で
高下した後、欧州の時間帯に軟化した。シカゴの時間帯を迎えると強気な輸出が手掛か
りとなって買い進まれて978.25セントの高値に浮上。ただ、他穀物の軟調を受け
て高値では転売が膨らみ、この日の上げ幅を消化して取引を終えた。
 米農務省(USDA)が発表した8月8日までの大豆週間純輸出成約高は156万
5900トンで前週の131万0600トンを上回った。今年度の累計純輸出成約高は
4593万8200トンと、前年度同期の5304万5600トンを約13%下回って
いる。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ミシシッピーバレーで散発的な降雨または雷雨が発生。この雨は
コーンおよび大豆にとって恵みの雨となっている。15日午前の雨量が最も多かったの
はイリノイ州とミズーリ州。コーンベルト東部ではこの雨に先立って気温が上昇してい
たことで夏穀物の成長が促されている。
 現在、中西部を通過中の寒冷前線は東に向かって移動し、18日には大西洋沿岸部に
到達しているだろう。この寒冷前線に伴う雨量は25〜75ミリが見込まれている。一
方、プレーンズを含む南東部では記録的な熱波が続いている。なお、コーンベルトの気
温は平年を下回る状態が続き、コーンと大豆の生育に適した天気が続く見込み。
 6〜10日間予報に関しては8月19〜24日は多くの地域で気温は平年並〜平年を
上回るだろう。ただ、ミシシッピーバレーから北東部にかけての地域の気温は平年以下
にとどまるもよう。また、ロッキー山脈南部からプレーンズ、中西部南部にかけての雨
量は平年以下にとどまる見込み。

 米プレーンズでは、オクラホマ州およびテキサス州の多くの地域では最高気温が
38℃に達し未成熟の夏穀物にストレスを与えている。一方、プレーンズ北部半分の地
域では気温は概ね平年以下〜平年並となっているうえ、散発的な降雨も発生。
 米国南部では、ミシシッピデルタ東部を中心に高温多湿となっている。多くの地域で
は降雨は発生しておらず、収穫作業を含めた農作業が進行。

 大豆製品は、大豆油は原油高にもかかわらず軟調となった。一方の大豆粕は大豆油と
のストラドルに絡んだ買いが入って浮上。期近の主要限月12月限は前日比4ドル高の
307.7ドルで終えた。
今日の材料
・コーンベルトでは、ミシシッピーバレーで散発的な降雨または雷雨が発生。
・コーンベルト東部ではこの雨に先立って気温が上昇していたことで夏穀物の成長が
 促される。
・8月8日までの大豆週間純輸出成約高は156万5900トンで前週の131万
 0600トンを上回る。

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