NY株式20日(NY時間12:39)(日本時間01:39) ダウ平均 40862.73(-33.80 -0.08%) ナスダック 17813.15(-63.62 -0.36%) CME日経平均先物 37705(大証終比:-375 -1.00%) きょうのNY株式市場でダウ平均は6日ぶりに小反落。前日まででダウ平均は5日連騰、S&P500、ナスダックは8連騰となっており、米株式市場は再び最高値を目指しそうな雰囲気となっている。状況は前日と変わっていない。週末のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演を待っている状況。そのような中で本日は上げ一服といったとことろのようだ。ただ、下押す気配までは見られておらず、株価指数は下げ渋る展開も見られている。 先週の米インフレ指標と米小売売上高を受けて、市場にはソフトランディングへの期待が広がっており、米株式市場を支えている。今月の米雇用統計で高まった景気後退への警戒感は完全に薄れ、市場のボラティリティも劇的に低下している。恐怖指数として知られるVIXも、世界同時株安の中で8月5日に65を記録した後、現在は15まで急低下。 ただ、先週の明るい経済指標を受けて市場心理が改善し、株式市場に再び強気な流れが現れているが、景気減速のリスクは依然として残っており、投資家がマクロ経済指標に油断する可能性はあるとの警告も出ている。 FRBの動向については変化はなく「9月にFRBは利下げを開始するものの、大幅利下げはない。今週のパウエル議長の講演ではそのヒントが示される」と市場は期待しているようだ。ただ、市場はFRBの利下げを過度に織り込み過ぎており、その期待が後退する過程での今回の株高調整リスクは留意される。 サイバーセキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。サブスクが好調に推移した。ガイダンスも公表し、予想を上回る1株利益の見通しを示している。同社はまた追加で5億ドルの自社株買いも承認。 ボーイング<BA>が下落。開発中の大型ジェット旅客機「777X」の飛行試験を一時停止し、GE製の巨大エンジンを主翼に取り付ける重要な構造部品に亀裂がないか試験機の点検を行っている。前日引け後に伝わった。 ホームセンター2位のロウズ・カンパニーズ<LOW>が決算を受け下落。既存店売上高および売上高が予想を下回った。ガイダンスも公表し、既存店売上高および売上高、1株利益の見通しを下方修正している。 ハワイアン航空<HA>が大幅高。アラスカ航空<ALK>との合併に一歩近づいた。米司法省が両航空会社の統合計画に異議を申し立てないと決定した。 バンカメ<BAC>が下落。バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>がここ数日、同銀株の売却を再開し、1400万株、約5億5000万ドルを売却した。 受託製造サービスのファブリネット<FN>が決算を受けて大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。第1四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る見通しを示している。 医薬品のイーライリリー<LLY>が上昇。注射タイプの肥満症治療薬「ゼップバウンド」を服用した患者が、糖尿病になるリスクが94%低いことが3年に及ぶ試験で分かった。 パロアルト<PANW> 373.04(+29.68 +8.64%) ボーイング<BA> 171.61(-8.03 -4.47%) ロウズ<LOW> 240.54(-2.68 -1.10%) ハワイアン航空<HA> 17.72(+1.84 +11.59%) アラスカ航空<ALK> 34.88(-0.08 -0.23%) バンカメ<BAC> 38.85(-0.83 -2.08%) ファブリネット<FN> 276.43(+44.88 +19.38%) アップル<AAPL> 227.01(+1.12 +0.49%) マイクロソフト<MSFT> 423.29(+1.76 +0.42%) アマゾン<AMZN> 177.93(-0.29 -0.16%) アルファベットC<GOOG> 169.71(+1.31 +0.78%) テスラ<TSLA> 222.26(-0.46 -0.21%) メタ<META> 528.98(-0.30 -0.06%) AMD<AMD> 156.20(+0.92 +0.59%) エヌビディア<NVDA> 127.09(-2.91 -2.24%) イーライリリー<LLY> 946.02(+24.21 +2.63%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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