シカゴ大豆市況=小幅まちまち、強弱入り混じるクロップツアーの結果から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/09    955.25      966.25      950.75       957.25       + 1.00
   2024/11    975.00      985.00      970.00       976.00         0.00
   2025/01    993.75    1,002.50      988.25       994.25       - 0.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物       145,687         179,895        819,057  (+  171)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月26日−8月30日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は小幅まちまち。終値の前営業日比は0.25セント安〜2.00セント高。中
心限月の11月限は変わらずの976セント。

 プロファーマーによるクロップツアーによって主要生産州であるオハイオ州のさや数
が前年を下回ったことが強気材料となった。ただ、同時に発表されたサウスダコタ州の
さや数は前年を上回り高イールド示現を示唆するものだったため上値は抑えられ、一部
限月はマイナス圏での終了となった。

 11月限は975セントで取引を開始した後、しばらくは同値圏でのもちあいとなっ
たが、シカゴの時間帯を迎えると985セントの高値まで一気に上昇する動きも見られ
たが、すぐに転売を受けて上げ幅を縮小。買いを受けた上昇をすべて消化し、前日比変
わらずでの取引となった。
 プロファーマはクロップツアーの結果としてサウスダコタ州の75cm×75cmの
範囲内の大豆の着さや数を前年の1013個を上回る1025.89個と発表した。一
方のオハイオ州に関しては同条件下の大豆の着さや数は前年の1252.93を下回る
1229.93と発表した。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは気温が低下するなか降雨は発生していない。20日の最高気温は
20〜26℃前後にとどまっている。米大豆産地全域の着さや率は8月18日時点で平
年の80%を上回る81%となっているが、ノースダコタ州の着さや率が64%にとど
まっているため中西部北部では低温による生育遅れ懸念が浮上。
 今後もしばらく穏やかな天気が続く見通し。フロリダ半島以外の南東部では降雨の発
生はないだろう。
 6〜10日予報に関しては8月25〜29日にかけて全国的に気温は平年を上回るも
よう。また、雨量は全国的に平年以下〜平年並が見込まれるが、ロッキー山脈北部から
中西部北部にかけての地域での雨量は平年を上回る見通し。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではカンザス州からダコタ州にかけて暖かな天気となるなか降雨が発生。
ハイプレーンズでは熱波が広がり最高気温は35度前後に達している。また、テキサス
州では最高気温が38℃に達する高温が続いている。
 南部ではフロリダ州およびメキシコ湾岸地域北部で降雨が発生。一方降雨が発生して
いない地域では高温乾燥による影響の確認が進められている。
 大豆製品は、大豆粕は期近の主要限月は軟調。一方の大豆油は期近の主要限月は堅調
となった。大豆が小幅まちまちとなるなか、大豆粕と大豆油はストラドルに絡んだ売り
買いを受けて高下。大豆粕の主要限月12月限は前日比2.20ドル安の308.80
ドルで終了。
今日の材料
・コーンベルトでは気温が低下するなか降雨は発生せず、20日の最高気温は20〜
 26℃前後にとどまる。
・ノースダコタ州の着さや率が64%にとどまっているため中西部北部では低温による
 生育遅れ懸念が浮上。
・プロファーマのクロップツアーによるサウスダコタ州の75cm×75cmの範囲
 内の大豆の着さや数は前年の1013個を上回る1025.89個。
・オハイオ州の同条件下の大豆の着さや数は前年の1252.93を下回る1229.
 93と発表。
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