NYプラチナ市況=反落、予想以下の米雇用統計でリスク回避

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)   929.1      941.8       915.8       918.7    - 11.6
         (25/ 1)   940.1     952.0       926.3       929.1    - 11.6
 パラジウム  (24/12)   934.50     956.50      896.50      898.50   - 38.40
         (25/ 3)   939.50     956.00      903.00      904.60   - 38.40
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          28,516         33,687        86,278       (-  2,095)
 パラジウム          5,732          3,233        22,227       (+    220)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          40,345.41  - 410.34
     前日  143.44/46   1.1110/12   ・ナスダック         16,690.83  - 436.83
     本日  142.25/27   1.1085/87   ・10年米国債利回り      3.72  -   0.01
・NY原油  (24/10)   67.67 - 1.48  ・SPDR保有金残高    862.74      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが12.6〜10.6ドル
安、中心限月の10月限が11.6ドル安、パラジウムが38.40〜38.30ドル
安、中心限月の12月限は38.40ドル安。
 プラチナ10月限は反落。時間外取引では、米労働市場の減速や金堅調を受けて買い
優勢となった。欧州時間に入ると、米雇用統計の発表待ちで上げ一服となった。日中取
引では、ドル安を受けて上値を伸ばしたが、予想以下の米雇用統計を受けてリスク回避
の動きが出ると、戻りを売られた。
 パラジウム12月限はドル安一服や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ10月限は時間外取引を928.0〜937.7ドルのレンジで推移し、前
日比2.4ドル高の932.7ドルとなった。10月限は安寄りしたのち、米労働市場
の減速や金堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、米雇用統計の発表待ち
で上げ一服となった。
 日中取引では、ドル安を受けて941.8ドルまで上昇した。その後は予想以下の米
雇用統計を受けてリスク回避の動きが出ると、戻りを売られた。時間外取引の安値を割
り込むと、手じまい売りが出て915.8ドルまで下落した。
 8月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比14万2000人増で市場
予想の16万人増を下回った。7月の非農業部門雇用者数は11万4000人増から8
万9000人増に下方改定され、6・7月分の雇用者数は計8万6000人減少した。
失業率は4.2%で前月の4.3%から小幅低下した。景気減速懸念から株安に振れ、
リスク回避の動きとなった。
 パラジウム12月限は、時間外取引を927.00〜939.50ドルのレンジで推
移し、前日比0.40ドル安の936.50ドルとなった。12月限は安寄りしたの
ち、ドル安が下支えになった。欧州時間に入ると、買い戻されたが、米雇用統計の発表
待ちで上げ一服となった。
 日中取引は、ドル安を受けて956.50ドルまで上昇した。ただ予想以下の米雇用
統計を受けてリスク回避の動きが出ると、戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込
むと、手じまい売りが出て896.50ドルまで下落した。
 5日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの14万5586オ
ンス、パラジウムは同変わらずの4万3893オンス。
今日の材料
・7月の独鉱工業生産指数は前月比2.4%低下した。市場予想の0.3%低下以上の
マイナスとなった。
・4〜6月期のユーロ圏の実質域内総生産(GDP)は改定値で前期比0.2%増だっ
た。速報値から0.1ポイントの下方修正。
・イスラエル軍は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のジェニンから撤退した。同地で
はここ数カ月で最大規模の作戦が9日間展開され、多くの建物が大破、インフラは損傷
した。
・8月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比14万2000人増で市場
予想の16万人増を下回った。ただ失業率は4.2%で前月の4.3%から小幅低下し
た。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、経済の均衡化が一段と進んだことで、利
下げへの道が開かれたとの認識を示した。
・米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、FRBが今月の会合で利下げを開始
する「時期が来た」と述べた上で、利下げの幅やペースについては柔軟に対応していく
姿勢を示した。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、連邦準備理事会(FRB)は労働市場の健
全性を維持するために政策金利を引き下げる必要があるとし、複数回の利下げが必要に
なるとの考えを示した。
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