石油週間見通し=目先の戻り余地に注目、上振れすれば売り場となるか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS

【前週のレビュー】ニューヨーク原油10月限は底割れで下値余地拡大か。チャート的
には、6月4日の安値72.48ドルから7月5日の高値84.52ドルまでの上げ幅
に対する1.236倍押し(69.64ドル辺り)を達成していることで、1.382
倍押しの67.88ドル、1.618倍押しの65.04ドルまで下値余地が拡大して
いるとした。

【NY原油は1.618倍押しから戻す展開】
 ニューヨーク原油10月限は10日に65.27ドルまで下落して、ほぼ1.618
倍押しを達成した後は戻す展開。底入れしたのは11日の上弦の1営業日前だった。そ
の後12日には69.81ドルとここまでの戻り高値を付けており、このまま70ドル
台を回復できる否かが目先の焦点となっている。なお本稿執筆時の13日午後には69
ドル台前半で推移している。ただ10月限は20日に納会を迎えるため、11月限に指
標限月が移行する。執筆時には10月限に対して0.90ドル弱下ザヤの68ドル台半
ばで推移している。
 いずれにせよ、目先は戻り高値がどこまであるのかが注目されるが、日柄的には18
日が満月となるため、その辺りでひとまず戻り高値を付ける展開も想定しておきたい。

 材料的には、後述するように、石油輸出国機構(OPEC)と国際エネルギー機関
(IEA)がともに世界石油需要見通しを下方修正するなど、需要見通しの悪化が強ま
る一方、米ガルフを襲ったハリケーン「フランシーヌ」による供給障害懸念や、来週の
米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に米株高やドル安となったことで買い戻しが入
りやすくなった。目先はハリケーン被害の見極めとともに、ウォールストリート・ジャ
ーナルの記事から0.50%の大幅利下げの可能性も指摘されている来週のFOMCが
焦点となりそうだ。ただ大局的な需給要因を考えると、上振れしたところは売られやす
い地合いとなるか。
 一部で需要見通しの悪化から2008年のリーマンショック(120ドル台から30
ドル台まで急落)、2020年のコロナ禍(70ドル台から前代未聞のマイナス相場ま
で急落)の再現を懸念する声が上がり始めていることは留意しておくべきだろう。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は再び4万1000ドル台に乗せて過
去最高値に近い水準でのもみ合いが続いている。
 ドルインデックスは再び下落基調となり、再び101ポイント台を割り込む可能性が
出て来た。

【今年と来年の世界石油需要の伸びを2カ月連続で下方修正=OPEC月報】
 統計では、10日のOPEC月報で、今年の世界石油需要の伸びが日量203万バレ
ル、来年が同174万バレルと、それぞれ前月の見通しから下方修正された。これで2
カ月連続の下方修正となったが、主因は中国の需要の伸びの下方修正によるもの。
 12日のIEA月報でも、同じ世界石油需要伸びが今年は同90万バレルに下方修正
され、来年は同95万バレルに据え置かれた。
 数値的にはまだ強気とも言えるOPECが2カ月連続で下方修正したことがかなり弱
材料視されている。

【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
 東京原油の6番限である2月限は底割れが続いたが、12日の安値5万8250円を
付けた後に急反発。その日に6万円台を回復した。13日はボリンジャーバンドの−1
シグマ(6万1720円辺り)が上値抵抗となった。
 ガソリン先限は名目値で8万1000円の横ばいで推移。

【NY原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油10月限は10日の大陰線引けで陰の極を付けた形で、65ドルの
節目を割り込まずに反発して11日と12日は2営業日連続の陽線引け。12日は70
ドルの節目とボリンジャーバンドの−1シグマ(68.90ドル辺り)が上値抵抗とな
った。
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