【前週までのレビュー】2月限は調整安場面となっているが、8月6日の安値310. 6円から8月30日の高値380.3円までの上昇の半値押しとなる345.5円付近 の攻防がポイントになるとみた。 【2月限は反落に注意】 JPXゴムRSS3号は急伸となった。活発限月の2月限は、8月30日に380. 3円まで上値を伸ばした後、急反落となり9月5日には345.3円まで水準を引き下 げた。同水準で支持されると、上海ゴム高や産地相場の上昇を手掛かりにして13日に 366.7円まで上昇した。目先のポイントは、節目の370円突破となりそうだ。こ れに成功すれば、一代の高値380.3円を視野に入る。ただ、ここまで急伸するほど のファンダメンタルズの変化は見当たらない。このため、買い一服となれば、大幅な調 整となる可能性がある。上昇を主導している上海ゴムは、1万7000元接近では上ヒ ゲの長い日足が目立ち、終値ベースでは同水準に乗せていない。上海ゴムの反落に注意 したい。 また、ドル・円が1ドル=140円台後半まで円高に振れている。節目の140円を 下抜くと、昨年7月28日の安値138.07円まで特に目立ったチャートポイントは 見当たらない。円急騰となれば、日経平均株価も急落する可能性が高まり、JPXゴム RSS3号にとって弱材料視される。 【今秋ラニーニャ現象発生か】 気象庁が10日発表したエルニーニョ監視速報によると、今秋にラニーニャ現象が発 生する確率が高まっている。今年10〜12月にラニーニャ現象が発生する確率は、6 0〜70%となっている。ラニーニャ現象が発送すると、北半球ではフィリピン沖の海 水温度が上昇し、東南アジアで降雨が多くなる。天然ゴム生産では、適度な降雨が必要 だが、ラニーニャ現象に多雨となれば、タッピング(樹液採取)障害や根腐れなどが発 生する可能性がある。産地市場は、ラニーニャ現象の発生懸念をある程度織り込んでい たとみる。ただ、監視速報が更新され、ラニーニャ現象発生の確度が高まったことが、 買い材料となっている。 【上海ゴムの1万7000元の攻防に注目】 上海ゴムは地合いを引き締めている。中心限月の1月限は7月31日に1万5140 元まで下落した。だが、8月に入り騰勢を強め、8月28日には1万6800元まで水 準を引き上げた。9月4日には1万6065元まで押したが、その後、再び買い先行、 13日に1万7195元まで上昇する場面あった。ただ、まだ終値ベースでは、同水準 にしっかり乗せていない。これに成功すれば、上値余地が拡大する。一方、ザラ場で乗 せるが、終値では同水準に乗せることに失敗となれば、チャート的には、3月18日の 高値1万6925元、6月7日の高値1万7305元、9月13日の高値1万7195 元で三尊天井を形成する可能性がある。1万7000元の攻防には注目したい。 【東京ゴム活発限月の2月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の2月限は、戻り場面となった。8月からの値動きをみる と、8月6日に310.5円まで下落した。ただ、同水準で支持されると、産地高や上 海高を背景に地合いを引き締め、20日に終値ベースで330円を突破した。21日か ら買いが加速し、26日に6月10日に付けた一代の高値355.0円を突破すると、 さらに上げ足を速め、30日には380.3円まで水準を引き上げた。だが、同水準で 上値を抑えられると、9月2日から4日連続陰線となり、5日は345.3円まで下落 した。この水準は、8月6日の安値310.6円から8月30日の高値380.3円ま での上昇の半値押しとなる345.5円と同値圏であり、半値割れは回避された。その 後、振幅を繰り返しながら、水準を引き上げ、13日の午前中に366.7円まで水準 を引き上げている。 続伸となれば、節目の370円が最初の関門になる。同水準を突破すれば、3日の高 値372.4円や8月30日に付けた一代の高値380.3円が意識される。一方、売 りが先行した場合、節目の350円がポイントになる。同水準を下抜くと、半値押し水 準の345.5円付近がポイントになる。この価格帯をしっかり割り込むと、節目の3 40円や上記した期間の61.8%押しとなる337.2円や節目の330円が視野に 入る。 【今週の注目ポイント】 上海ゴムに注目したい。上海ゴムの中心限月1月限は、28日に1万6880元まで 上昇後、調整安場面となっていたが、ザラ場ベースでは、1万7000元台に入る場面 がある。同水準で値固めとなれば、一段高となり、JPXゴムRSS3号は上げ幅が拡 大するだろう。 【相場予想レンジ】 9月16〜20日のJPXゴムRSS3号1月限の中心レンジ予想は340〜385 円。テクニカルの支持線は345.5円(8月6日の安値310.6円から8月30日 の高値380.3円までの上昇の半値押し)、抵抗線は380.3円(一代の高値)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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