NY原油市況=小反落、戻りが続いた反動で利益確定の売りが優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/10     72.10       72.40       71.36       71.92        - 0.03
  2024/11     71.18       71.45       70.37       71.00        - 0.16
  2024/12     70.29       70.49       69.49       70.10        - 0.16
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              900,144             1,743,960    ( - 46,637)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/10     216.15    - 1.05
                            2024/11     217.35    - 0.89
         改質ガソリン       2024/10     203.64    - 2.36
                            2024/11     200.73    - 2.11
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
0.16〜0.03ドル安。その他の限月は0.18〜0.06ドル安。
 今月前半に年初来安値を更新した反動で反発局面が続いていたものの、利益確定の売
りに押された。ただ、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利下げ
が決まったほか、年内や来年にかけて追加で1.50%程度の追加利下げが見通される
ことが下値を支えた。世界最大の石油消費国である米国で金利負担が低下し、石油需要
が下支えされると見られている。
 イスラエルがレバノンの首都ベイルートを空爆し、イスラム組織ヒズボラとの全面戦
争リスクが高まったとみられることは支援要因。ベイルート空爆でヒズボラの司令官や
戦闘員など、多数の死傷者が発生した。通信機器の無差別爆破に続き、イスラエルは大
規模な空爆を繰り返しており、イスラエル軍によるレバノン侵攻が近いとみられてい
る。一方、イスラエルのテルアビブに海上から侵入者があり、姿を消したとも伝わって
いる。
 イスラエルのガラント国防相は、「我々の作戦は新たな段階に入っており、目標はイ
スラエル北部の入植者を安全に帰還させることである」と語った。イスラエル北部の市
民は非難しており、イスラエルとレバノンの国境付近に緩衝地帯を設ける作戦が始まっ
ているもよう。
 時間外取引で11月限は売り優勢。前日終値付近で上値が抑えられた。通常取引開始
に向けて売りが強まると70.37ドルまで軟化。その後、買い戻されて71.45ド
ルまでプラス転換したが、押し戻されて引けた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。
今日の材料
・ベイルート空爆で少なくとも30名のヒズボラ戦闘員が死亡、このうち約20名は上
級司令官=イスラエル軍
・イスラエルによるベイルート住宅地へのテロ攻撃を強く非難=イラン外相
※本文中の限月を10月限から11月限に変更します。
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