NYプラチナ市況=続落、欧州時間のユーロ安が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)   980.7      980.8       955.6       961.8    - 20.1
         (25/ 1)   991.4     991.4       966.2       973.1    - 18.9
 パラジウム  (24/12)  1068.50    1069.00     1037.50     1045.10   - 33.00
         (25/ 3)  1065.50    1069.00     1047.50     1052.70   - 32.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          56,934         45,252        76,568       (+    152)
 パラジウム          3,906          3,779        18,845       (+    260)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,124.65  +  61.29
     前日  143.85/87   1.1162/64   ・ナスダック         17,974.27  +  25.95
     本日  143.58/60   1.1111/13   ・10年米国債利回り      3.74  +   0.00
・NY原油  (24/11)   70.37 - 0.63  ・SPDR保有金残高    875.39  +   1.43
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は、続落。前日比は、プラチナが20.1〜17.3ド
ル安、中心限月の1月限が18.9ドル安、パラジウムが33.10〜31.90ドル
安、中心限月の12月限は33.00ドル安。
 プラチナ1月限は続落。時間外取引では、利食い売りなどに上値を抑えられたが、ド
ル安が下支えになった。欧州時間に入ると、フランスのサービス部門購買担当者景気指
数(PMI)が大幅に悪化し、ユーロ安に振れたことを受けて売り優勢となった。日中
取引では、ユーロ安一服や金堅調を受けて押し目を買われたが、戻りは売られた。
 パラジウム12月限は欧州時間のユーロ安を受けて売り優勢となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を966.2〜991.4ドルのレンジで推移し、前日
比18.6ドル安の973.4ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、利食い売りな
どに上値を抑えられたが、ドル安が下支えになった。欧州時間に入ると、フランスのサ
ービス部門購買担当者景気指数(PMI)が大幅に悪化し、ユーロ安に振れたことを受
けて売り優勢となった。
 日中取引では、ユーロ安一服や金堅調を受けて押し目を買われ、982.1ドルまで
戻した。その後は、手じまい売りなどが出て上げ一服となった。
 9月の仏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値は48.3で6カ月ぶり
低水準となった。五輪効果が続いていた8月の55.0から大幅に悪化した。一方、米
総合PMI速報値は54.4と、8月の54.6からほぼ横ばいとなった。投入価格指
数は59.1と1年ぶりの高水準となった。製造業PMIは47.0と前月の47.9
から低下し、15カ月ぶりの低水準、サービス業PMIは55.4と前月の55.7か
ら低下した。また米金融当局者の利下げを支持する発言が目立った。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1041.00〜1069.00ドルのレンジ
で推移し、前日比26.60ドル安の1051.50ドルとなった。12月限は安寄り
したのち、戻り売り圧力が強まったが、ドル安が下支えになった。欧州時間に入ると、
ユーロ安を受けて売り優勢となった。
 日中取引は、ユーロ安一服や他の貴金属の堅調を受けて押し目を買われ、
1058.50ドルまで戻した。その後は、他の貴金属の上げ一服を受けて戻りを売ら
れると、1037.50ドルまで下落した。
 20日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの14万5586
オンス、パラジウムは同変わらずの3万9257オンス。
今日の材料
・中国人民銀行は、7月の利下げに続き、14日物リバースレポ金利を1.85%と、
従来の1.95%から引き下げた。
・9月のユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は8月の51.0から
48.9に悪化。2月以来初めて50を下回った。市場予想は50.5だった。
・9月の英総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.9で、8月の53.8か
ら低下した。市場予想の53.5も下回った。
・9月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.4と、8月の54.6か
らほぼ横ばいとなった。米企業活動は堅調を維持したものの、モノやサービスの平均販
売価格は3月以来の高水準となり、今後数カ月でインフレが加速する可能性を示唆し
た。
・米ニューヨーク連邦準備銀行は、米国債市場の流動性が連邦準備理事会(FRB)に
よる2022年の利上げ開始前の水準に戻ったことを明らかにした。
・シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、インフレ率はピークから大幅に低下したと
し、ここ数カ月はFRBが目標とする2%の範囲内に収まっていると指摘した。
・アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、インフレ率と失業率がほぼ正常な水準に
戻っていることから、FRBも金融政策を「正常化」させる必要があると言及した。
・米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は小論文で、先週の50bp利下げ決定は
インフレの大幅な進展と失業率上昇のリスクを考慮して「正しい決断」だったと言明し
た。
・イスラエル軍はレバノンの親イラン武装組織ヒズボラの標的に大規模な攻撃を行い、
市民にはヒズボラの兵器保管場所がある場所から離れるよう避難を通告した。
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