NY金・銀市況=反発、中東情勢に対する懸念が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/10)  2631.4     2670.9      2631.4      2667.3     + 31.2
          (24/12)  2656.1     2694.7      2653.8      2690.3     + 30.9
   銀     (24/12)  3142.0     3214.5      3138.0      3174.2     + 28.4
         (25/ 3)  3181.0     3253.0      3178.0      3213.6     + 29.3
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           198,334       163,387       528,392        (- 15,634)
  銀           62,950        58,449       144,664        (-  2,111)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,156.97  - 173.18
     前日  143.61/63   1.1135/37   ・ナスダック         17,910.36  - 278.81
     本日  143.53/55   1.1068/70   ・10年米国債利回り      3.74  -   0.06
・NY原油  (24/11)   69.83 + 1.66  ・SPDR保有金残高    871.94      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は金は30.6〜33.1ドル高、中心限
月の12月限が30.9ドル高、銀が28.1〜31.8セント高、中心限月の12月
限は28.4セント高。
 金12月限は反発。時間外取引では、イスラエルがレバノンでの地上作戦を開始した
ことなどを受けて堅調となった。欧州時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)の利下げ
見通しを受けて上値を伸ばした。日中取引では、イランがイスラエルに向けてミサイル
を発射したことを受けて買い優勢となった。
 銀12月限は中東情勢に対する懸念や金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金12月限は反発。時間外取引では2653.8〜2673.6ドルの
レンジで推移、前日比12.4ドル高の2671.8ドルとなった。12月限は安寄り
したのち、イスラエルがレバノンでの地上作戦を開始したことなどを受けて堅調となっ
た。欧州時間に入ると、欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しを受けて上値を伸ばし
た。
 日中取引では、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したことを受けて買い優
勢となった。ドル高に上値を抑えられる場面も見られたが、押し目は買われ、
2694.7ドルまで上昇した。
 イスラエルがレバノンでの地上作戦を開始した。イランは報復攻撃でイスラエルに向
けて約200発のミサイルを発射した。一方、9月の米ISM製造業景気指数は
47.2と、前月から横ばいとなり、拡大・縮小の分岐点となる50を6カ月連続で下
回った。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で3138.0〜3174.5セントのレン
ジで推移し、前日比16.2セント高の3162.0セントとなった。12月限は安寄
りしたのち、金堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ユーロ安を受けて
上げ一服となった。
 日中取引では、中東情勢に対する懸念や金堅調を受けて買い優勢となった。時間外取
引の高値を突破し、3214.5セントまで上昇した。買い一巡後はドル高を受けて上
げ一服となった。
 9月30日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比392オンス減の1724万
1972オンス、銀は92万4011オンス増の3億0505万3659オンス。

今日の材料
・9月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年比1.8%上昇で、前月の
2.2%上昇から低下した。エネルギーコストの大幅下落が寄与した。
・9月のユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は45.0で8月の
45.8から低下し、今年最低となった。値下げしたにもかかわらず需要が急減した。
速報値の44.8からは上方修正された。
・イスラエル軍は、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したと発表した。イス
ラエルのメディアによると、約200発のミサイルが国内に向け発射されたもよう。
・9月の米ISM製造業景気指数は47.2と、前月から横ばいとなり、拡大・縮小の
分岐点となる50を6カ月連続で下回った。
・8月の米雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が32万9000件増の804万
件だった。2カ月連続で減少した後に予想外に増加したものの、雇用は軟調で労働市場
の減速が示された。市場予想は766万件だった。
・8月の米建設支出は年率換算で前月比0.1%減と、市場予想の0.1%増に反して
減少した。
・米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は、人工知能(AI)は長期的にはディス
インフレをもたらす公算が大きいが、短期的にはより複雑な影響を及ぼすとの見解を示
した。
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