NY原油市況=小幅続伸、イスラエルの反撃見送り観測が上値を抑制

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/11     70.80       72.49       69.87       70.10        + 0.27
  2024/12     70.30       71.95       69.45       69.69        + 0.30
  2025/01     69.83       71.49       69.12       69.36        + 0.31
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,646,288             1,764,297    ( - 7,568)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/11     218.21    + 0.79
                            2024/12     219.64    + 0.95
         改質ガソリン       2024/11     198.59    + 1.93
                            2024/12     195.83    + 1.69
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小幅続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
0.27〜0.30ドル高。その他の限月は0.07〜0.31ドル高。
 イランがイスラエルに対する報復攻撃を実施し、イスラエルの反撃が警戒されること
が相場を押し上げた。イランの石油関連施設や核開発施設が標的になるとみられてい
る。数日中に反撃が実施されるとの報道もある。
 ただ、イランはイスラエルに対する攻撃は終了したと発表しており、イスラエルが反
撃しなければ事態の緊迫化が回避されることは上値を抑えた。4月にイランがイスラエ
ルを攻撃した際、イスラエルは反撃を差し控えている。イスラエル国防軍(IDF)が
発表していることを反映して、西側の主流派メディアがイスラエルの被害が限定的だっ
たと報道していることも、反撃見送り観測の背景。目立った被害がないなら反撃する必
要がないとみられている。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報では、原油在庫が増加した。製油所稼
働率が87.6%まで低下したことが背景。夏場の需要期が終わり、定期改修の時期に
入っていることから、原油需要は減少している。米ガソリン需要の4週間移動平均は日
量874万5000バレルまで低下。
 時間外取引で11月限は72.49ドルまで上昇したが、通常取引開始後は上げ幅を
縮小。一時69.87ドルまで押し戻され、上げをほぼ解消する場面があった。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
*米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 +388.9万(4億1693万)
ガソリン +111.9万(2億2120万)
留出油  −128.4万(1億2164万)
(クッシング地区)
原油 +84万(2367万)
*()は在庫総量
今日の材料
・OPECプラスのJMMCで勧告はなし
・次回のJMMCは12月1日
・現在の合意のもとでOPECプラスは12月から増産へ=ノバク露副首相
・追加の決定は市場の状況次第=同上
・英国やフランスは自国民にイランからの即時退去を要請
・レバノンへ侵攻したイスラエル兵数十名が負傷、数名が死亡=報道
・米原油在庫の市場予想は前週比200万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比150万バレル減
・ガソリン在庫は同90万バレル増
・留出油在庫は同270万バレル減
・クッシング原油在庫は同70万バレル増
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