NY原油市況=大幅続伸、イスラエルの反撃を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/11     70.98       74.09       70.52       73.71        + 3.61
  2024/12     70.49       73.51       70.08       73.17        + 3.48
  2025/01     70.03       73.05       69.74       72.73        + 3.37
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,018,573             1,765,722    ( + 1,425)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/11     229.47    +11.26
                            2024/12     230.50    +10.86
         改質ガソリン       2024/11     209.26    +10.67
                            2024/12     206.15    +10.32
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は大幅続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
3.48〜3.61ドル高。その他の限月は2.33〜3.37ドル高。
 イランの報復攻撃を受けたイスラエルが反撃する見通しであることが相場を押し上げ
た。イスラエルと米国は対応を協議しており、ペルシャ湾におけるイランの石油インフ
ラが標的の一つとして選択肢になっているもよう。イスラエルがイランの石油施設を攻
撃することを支持するのか質問されたバイデン米大統領は「それについては議論してい
る」と述べた。イランの石油関連施設の多くはペルシャ湾付近に存在しているほか、石
油輸出の要であるホルムズ海峡はイランに面している。
 調査会社タンカー・トラッカーによると、イランの石油輸出の要所であるカーグ島で
原油の積載は引き続き行われているが、空荷のタンカーは別の場所へ移された。米国が
対イラン制裁を再開した2018年以来の出来事であるという。
 ロイター通信の報道によると、ペルシャ湾岸諸国はイランを交えて中東の緊迫化回避
について協議した。中東各国はイランに対して中立であることを確認したもよう。中東
には米軍基地が無数にあるものの、イラン攻撃が始まった場合には関与できない可能性
がある。
 政府が東西に分裂しているリビアでは中銀総裁人事を巡る対立が解消し、石油生産や
輸出が正常化する。生産停止を発表した東部政府が不可抗力条項を解除した。
 時間外取引から11月限は堅調。通常取引開始後は上げが加速し、74.09ドルま
で一段高となった。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
今日の材料
・ロシア、ニューヨークメロン銀行とJPモルガン・チェース銀行の資金凍結を命令
・イスラエルはレバノンへの空爆や地上戦を継続
・イスラエルがシリアのロシア軍事基地を空爆との報道も
・ロシア、自国民にイスラエルからの即時退去を要請
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